キヤラクター事業のブロッコリーは2021年1月8日に、21年第3四半期(20年3月~11月)の決算を発表した。
決算該当期間は新型コロナ感染症の拡大時期と重なるが、売上高は前年並みの43億8900万円(1.0%減)と経営体力を発揮した。さらに利益面では営業利益が34.6%増の8億3200万円、経常利益が35.3%増の8億5500万円、当期純利益は25.5%の5億9000万円と好調となった。オンラインライブ向けの通販グッズの卸売の好調が全体を支えた。
それでも同社の主力である「うたの☆プリンスさまっ♪」事業は新型コロナの影響を受けている。コンセプトショップ、イベントなども開催したが、グッズ販売は前年同期の15億2800万円から13億1700万円に減少した。CD売上も前年の6億4100万円を大きく下回る3億6000万円だった。一方「うたの☆プリンスさまっ♪」劇場版の収益配分が今期経常となったことからロイヤリティ収入は2億8500万円から3億8100万円に増加した。
他社向けのライセンスグッズは好調だった通販向けグッズを含めて13億2800万円。前年比29%の増加だ。この結果、売上高に占める「うたプリ」比率は、前年同期の59.8%から53.3%に下がった。またもうひとつの主力商品「Z/X」の売上比率は15.5%であった。
通期業績予想の変更はない。売上高73億円、営業利益9億円、経常利益9億3000万円、当期純利益6億円の増収増益を見通す。