ブロッコリー第1Q増収減益、新作「ジャックジャンヌ」が成長

ファイナンス決算

 キャラクターやグッズの企画・販売のブロッコリーは、2021年7月9日に22年2月期第1四半期の決算発表をした。売上高は14億8200万円と前年同期比16.3%増となったが、営業利益は8200万円(65.9%減)、経常利益は8900万円(64.4%減)、当期純利益は6100万円(64.8%減)とマイナスであった。
 収益率の高かった『うたの☆プリンスさまっ♪』の劇場版のロイヤリティ収入がなくなった反動がでた。またイベンや新作ゲーム発売のためのプロモーション費用の増加も響いた。

 主力の『うたの☆プリンスさまっ♪』は前年同期で売上が減少している。関連グッズやCDの売上と利益は前年同期並みであったが、ゲームアプリ『うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live』の売上と利益が減少している。この結果、コンテンツ別の売上シェアでは、前年の52.4%から33.2%に比率を下げた。
 代わってシェアを取ったのが、2020年から力をいれている『ジャックジャンヌ』である。Nintendo Switch 用ゲームソフトが3月に発売されたのが大きく、コンテンツ別では17.1%を占めている。トレーディングカードゲームの『Z/X(ゼクス)』は、売上、利益が前年を下回った。

 店頭などでの他社ライセンスグッズは好調だ。20年11月に丸井グループで開催した『呪術廻戦』イベントでの「呪術廻戦 limited shop -マルイ編-」が好調で、第1四半期には大手コンビニエンスストアやアニメイトなどで商品の取扱いが拡大したことで、大幅に売上と利益を伸ばした。

 第2四半期以降は、10年目を超える主力の『うたの☆プリンスさまっ♪』『Z/X(ゼクス)』に加えて、他のコンテンツの動向も重要になる。
 好調なスタートを切った『ジャックジャンヌ』、そしてブシロードと共同で進める「令和のデ・ジ・キャラット」が鍵になる。『デ・ジ・キャラット』はアニメも予定している。

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