「進撃の巨人」The Final Season、プロダクション I.G出資継続で配信窓口も

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 2020年5月29日、人気テレビアニメシリーズ『進撃の巨人』の完結を飾る「The Final Season」の制作スタッフやビジュアルなどが発表された。ファンにとっての大きなサプライズは、アニメーション制作がWIT STUDIOから MAPPAに交代することだろう。これに伴い監督・総監督を務めた荒木哲郎氏やキャラクターデザインの浅野恭司氏らメインスタッフも大幅に入れ替わる。
 『進撃の巨人』は、2013年から諫山創氏の人気マンガを原作に映像化された。テレビシリーズの第1シーズン、第2シーズン、第3シーズン、それに3本の劇場映画の全てをこれまでWIT STUDIOが手がけてきた。作品のムーブメントを一段と盛り上げるのに、アニメの映像も大きな役割を果たしてきた。 制作会社の交代の理由については発表されていないが、WIT STUDIOの社長もコメントするなど良好な関係のなかで実施されたことが窺える。

 WIT STUDIOは2012年にIGポートのグループ会社として設立された新興アニメスタジオだ。『進撃の巨人』のほか『甲鉄城のカバネリ』や『魔法使いの嫁』などのヒット作がある。
 丁寧な映像づくりで定評があるが、スタジオの規模は必ずしも大きくない。「The Final Season」の放送・制作が求められる時期と、同社のスケジュールがうまく合わなかった可能性は高い。
 一方のMAPPAも2011年の設立された新進スタジオである。MAPPAも『ユーリ!!! on ICE』や『BANANA FISH』などのヒット作がある人気スタジオだ。共に尖った映像や演出を得意とし、カラーに似ており、違和感は少ない。

 一方で同じ29日に、WIT STUDIOの親会社にあたるIGポートは、「TV アニメーション「進撃の巨人」The Final Season への出資状況のお知らせ」というリリースを出している。グループ会社のプロダクション I.Gが、これまでと同様に『進撃の巨人』の「The Final Season」に製作出資するというものだ。
 IGポートは当初よりプロダクション I.Gの出資、WIT STUDIOのアニメーション制作で作品に関わってきた。通常アニメーション制作会社が製作出資する際は、アニメーション制作の受注を前提とすることが多い。しかし今回はアニメーション制作せず、出資と権利運用で作品づくりに参加することになる。
 またプロダクション I.Gは出資と合わせて自動公衆送信(配信権)窓口の一部を担当・運用することを明らかにしている。IGポートにとって『進撃の巨人』の権利収益は、これまで大きかった。これがあまり公にすることのない製作委員会での役割を敢えて発表する理由とみられる。

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