老舗のアニメ会社タツノコプロが、自社で持つ往年の人気ロボットアニメの再活性化に乗り出した。1983年にテレビ放送され、可変型のロボットで人気を呼んだ『機甲創世記モスピーダ』の新プロジェクト『GENESIS BREAKER』をスタートした、
『GENESIS BREAKER』は、『モスピーダ』の世界観に基づく新たなストーリーを持つ。本編の主人公たちが戦い続ける一方で、「GENESIS BREAKERS」と呼ばれる隠密部隊・特務隊があったとの新しい設定を持ちこんだ。GENESIS BREAKERSのメインミッションは、異星生命体インビットとのコンタクトと生体調査になる。
プロジェクトにあたっては、アニメ監督の荒牧伸志、小説家の柿沼秀樹が参加する。両名とも原作となる『機甲創世記モスピーダ』ではメカニックデザインで参加していた。40年近く前の息吹を現代に甦らせることになる。
『機甲創世記モスピーダ』は1983年10月から翌84年3月まで、フジテレビ系列で全国放送された。当時人気のあった可変型のロボットが登場する一方で、SF世界を舞台に若者たちのロードムービーとした。
作品は『超時空要塞マクロス』、『超時空騎団サザンクロス』と共に1作品にまとめられ『ロボテック』の名前で、海外でも紹介されている。このためモスピーダをはじめとするメカニックは国外でも知られており、ファンも多い。そうした点も今回のリブートに一役買いそうだ。
タツノコプロは1962年に設立された日本でも歴史の長いあるアニメ製作会社のひとつである。多くの作品で原作自体を保有することが強みになっている。これまでは『マッハGoGoGo』、『科学忍者隊ガッチャマン』、「タイムボカン」シリーズなど60年代、70年代に生まれた作品のリメイクやリブートを多く手がけてきた。
そうしたなかで今回は80年代の作品の再活性化を目指す。タツノコプロの次なる取組みといえる。今後の情報はタツノコプロ公式サイト内に設けた専用サイトで発信していく。
『GENESIS BREAKER』専用サイト(タツノコプロ公式サイト内)
http://www.tatsunoko.co.jp/genesis