2020年6月1日、放送批評懇談会は第57回ギャラクシー賞の各部門入賞作品や個人賞、特別賞などを発表した。このうちテレビ部門特別賞にテレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』が、テレビ部門個人賞には伊藤沙莉が選ばれた。
ギャラクシー賞は1963年に創設、テレビ、ラジオ、コマーシャル、報道活動の4部門から構成されている。放送批評懇談会会員から選ばれた選奨事業委員会が選考をする。放送批評懇談会は日本の放送文化の振興を目的とする業界団体で評論家、ジャーナリスト、マスコミ研究者などが参加する。ギャラクシー賞を主要事業のひとつだ。
特別賞に選ばれた『ゲゲゲの鬼太郎』は、2018年4月から20年3月まで2年間全97回にわたりアニメシリーズがテレビ放送された。1968年から69年に最初に放送されて以来、6回目のアニメ化になる。
放送批評懇談会は、50 年以上にわたる歴史と 6 回ものアニメ化はテレビ史に残るものとする。登場キャラクターの基本設定は原作のままでありながら、現代社会にあわせる表現の工夫もすばらしいいと高く評価する。
テレビ部門個人賞には伊藤沙莉は、アニメファンにはアニメ『映像研には手を出すな!』の浅草みどり役でお馴染みだ。アニメづくりに魅せられた女子高生を演じ、注目を浴びた。ギャラクシー賞の選考理由でも、『映像研には手を出すな!』の活躍が筆頭に挙げられた。
このほか実写ドラマ『これは経費で落ちません!』、『ペンション・恋は桃色』、『全裸監督』など。多彩な役作りが言及されている。