エンタテイメント大手のセガサミーホールディングスの2018年3月期決算第1四半期が、大幅な増収増益でスタートを切った。17年8月3日に発表された連結決算では、売上高が1072億7700万円と前年同期比で51.9%増と大きく伸びた。また、営業利益は166億1800万円(443.9%増)、経常利益は162億5000万円(444.3%増)、そして純利益は115億3600万円(180.6%増)になった。
遊技機の売上げと利益が拡大したほか、エンタテイメントコンテンツも売り上げを伸ばした。しかし、リゾード事業は、屋内型テーマパーク事業の開発・運営会社株式の一部売却したことなどから減収となり、また営業赤字だった。
遊技機事業の売上高は549億3500万円(158.6%増)とおよそ2.5倍に広がった。営業利益も147億6100万円となる。主力タイトルの「北斗の拳」シリーズの『ぱちんこCR北斗の拳7 転生』が好調だった。
第2四半期以降は、「北斗の拳」シリーズの新作『パチスロ北斗の拳 新伝説創造』や『ぱちんこCR攻殻機動隊S.A.C.』に期待をかける。
リゾート事業は宮崎のフェニックスリゾートと、韓国・仁川にオープンしたパラダイスサミーが中心となる。売上高は20億6200万円(23.4%)の減少。また営業損失が7億3500万円と赤字体質から抜け出せない。
ゲーム、アニメ、玩具などから構成されるエンタテインメントコンテンツ事業は、『ペルソナ5』が海外でヒットしたパッケージゲームの売上げが35%増となったほか、映像・玩具も21%増であった。
売上高は502億7800万円(7.7%増)、営業利益は37億1700万円(24.8%減)。利益の減少はパッケージゲームで大型タイトルの開発費が発生したためだ。
映像・玩具では、引き続き「名探偵コナン」シリーズが牽引している。劇場版『名探偵コナン から紅の恋歌(ラブレター)』がシリーズ過去最高の興行収入となっている。今後は映画配給収入も見込む。また劇場版『名探偵コナン』のビデオ配分も大きい。売上高は51億円(21%増)、営業利益は1億円。
第2四半期以降については、好調だった遊技機事業の販売が上期に販売が集中していること、下期より各種規制の変更が予定されていることから慎重だ。通期連結予想は、売上高3800億円(3.6%増)、営業利益は200億円(32.3%減)、経常利益は160億円(43.9%減)、当期純利益は110億円(60.2%減)としている。