新千歳空港国際アニメーション映画祭が、4月20日よりコンペティションの募集受付を開始した。募集部門は短編アニメーションと長編アニメーションのふたつ。短編部門は8月末が〆切りとなり、長編部門は9月末まで受け付ける。
応募された作品は審査委員会の選考を経て、各部門のオフィシャルコンペティション作品が決定する。 短編アニメーション部門はさらに全世界を対象にしたインターナショナル部門、国内作品にフォーカスした日本部門、音楽面をフィーチャーしたミュージック部門、学生部門に分けて選出される。
新千歳は2020年で7回目とアニメーション映画祭としてはまだ歴史は浅い。しかし毎年国内外のアニメーション作家が多数訪れること、一般ファンも視野にいれたプログラムで注目を集めている。
コンペティションの応募作品数も、2019年は短編部門が世界84ヵ国・地域から2191作品、長編部門には世界30ヵ国地域から50作品が集まった。海外の大規模映画祭に匹敵する量になっている。
新千歳は30分未満の作品を短編、30分以上を長編としており、長編作品の定義をやや広めにとっている。さらに短編では新千歳ならの試みを導入している。VR、さらにGIF、モーションコミックをアニメーションに含める。現代的かつ新しい表現を積極的に取り込みたいといった狙いがあるようだ。さらに2020年はインスタレーション作品も応募可能とする。こうなるとメイディアアートや現代アートの境界線も曖昧になってくるが、目指すのはそうしたまだはっきり定まらない表現を紹介することであろう。
世界には4大アニメーション映画祭を筆頭に、数え切れないほどのアニメーション映画祭がある。そのなかで新千歳は、アバンギャルドなラインアップで差別化を図る。それが小規模ながらも、世界から高い評価を得ている理由だ。
新千歳空港国際アニメーション映画祭
https://airport anifes.jp/ jp/
2020年11月20日(金)~11月23日(月・祝)
会場:新千歳空港ターミナルビル(新千歳空港シアター他)