7月19日に全国公開した『天気の子』が公開から8週目の9月8日には興行収入120億円を突破、さらに『アラジン』を抜き2019年公開映画の興行成績トップに踊りだした。そんな大ヒットを続ける『天気の子』の海外展開がいよいよ本格化しそうだ。
本作はすでに香港、オーストラリア、インドネシア、ベトナムなどで公開が始まり、北米公開も決まっているが、さらに中国でも公開されることになる。9月6日からの週末にかけて、微博消息や捜狐といった複数の有力中国メディアが、『天気の子』の中国公開決定を伝えている。
公開日は明らかにされていないが、近日中としている。中国では日本映画の公開日は直前まで発表されないことが多く、現時点の決定報道は年内公開の可能性が高いとみていいだろう。
『天気の子』にとって、中国公開決定は意味が大きい。新海誠監督の前作『君の名は。』は、中国での興行収入が5億7000万元(約86億円)と日本映画過去最高と記録的な数字を残し話題を呼んだ。海外興行拡大に大きな役割を果たしたのが中国だ。それだけに『天気の子』でも中国の興行成績に大きな期待がかかる。
一般的に中国での日本映画公開は、日本国内公開から期間がかかることが多い。しかし『君の名は。』では、日本国内公開の8月26日から中国公開12月2日まで3ヵ月あまり。スピード上映も話題を呼んだ。世界的な話題が続く中でのいち早い興行が、数字を押し上げたとされる。『天気の子』でも同様の効果が狙っていそうだ。