エンタテインメント大手のソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は2020年2月16日付で、グループ会社の役員、執行役員の異動を発表した。このなかにはアニメ関連会社アニプレックス、アニメスタジオのA-1 PicturesとCloverWorksも含まれる。
アニプレックスでは執行役員専務の落越友則氏が退任する。落越友則氏はA-1 PicturesとCloverWorksの取締役も退任する。そのうえで同日付にて、SMEの経営企画グループ本部長に就任した。
落越氏はソニー入社後、SPE・ビジュアルワークス時代からアニプレックスに関わってきた。グループ会社のA-1 Picturesにも立ち上げ時から携わってきた。『ソードアート・オンライン』、アニメ版『アイドルマスター』シリーズ、『黒執事』など多くのヒット作を手がけている。今後はSME全体との関わりが大きくなりそうだ。
A-1 Picturesでは執行役員の鈴木将人氏も退任する。新たに田中祐二氏が執行役員に就任し、鈴木氏はソニー・ミュージックアクシス総務グループ副本部長に異動する。CloverWorksでは、伊藤亜紀子氏が、執行役員に昇格する。
また2月17日にはグループ企業の再編も明らかにした。4月1日付でソニー・ミュージックソリューションズ(旧ソニー・ミュージックコミュニケーションズ)が、ソラシア・エンタテインメント(旧ソネットエンタテインメント)を吸収合併する。ソラシアはアジアドラマなど放送事業を中心としている。
さらにソニー・ミュージックソリューションズは、音楽チャンネル「MUSIC ON! TV(エムオン!)」運営や出版・ウェブメイディア事業のエムオン・エンタテインメントも4月1日付で子会社とする。
SMEは各社の放送・映像関連事業を集約することで、放送事業の経営効率化を目指す。エンタテイメントのソリューション事業を拡張するという。