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テレビ朝日が新アニメ枠「NUMAnimation」 第1弾「イエスタデイをうたって」はAbemaTVと連動
- 2020/1/22
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地上波大手局テレビ朝日が、2020年4月より深夜アニメの放送枠を新たに設立する。4月4日放送開始の新番組『イエスタデイをうたって』の放送に合わせて、深夜アニメ枠「NUMAnimation(ヌマニメーション)」をスタートすることが明らかになった。
深夜アニメの視聴者が多いコアファンにアピールするネーミングで、放送時間は土曜日25時30分からである。
2010年代はヒット作の盛り上がりもあり、テレビアニメシリーズの制作と放送が急増した。2020年になっても、制作は依然高止まりの気配である。
その中でテレビ朝日は、『ユーリ!!! on ICE』といったヒット作はあるものの近年は深夜アニメがほとんどない数少ない地上波キー局であった。それが2020年からは1月期に城平京の小説を原作にブレインズ・ベースが制作した『虚構推理』を放送するなど深夜アニメに目を向ける。
『虚構推理』の放送時間帯は「NUMAnimation」と同じ土曜日25時半からである。この枠をネーミングすることで、息長く深夜アニメを手がけたいとの意欲が表れる。
2000年代以降、放送枠のブランディング化は各局によりたびたび行われてきた。先鞭をつけたフジテレビの「ノイタミナ」、同じくフジテレビの「+ULTRA」、MBSの「アニメイズム」などが知られている。「NUMAnimation」がこれに続くブランドになりかが注目される。
『イエスタデイをうたって』は、これ以外にもビジネスの枠組で注目点が多い。ひとつはネット配信との連動だ。テレビ朝日とサイバーエージェントが共同出資する無料視聴の映像プラットフォームAbemaTVも積極的に活用する。
地上波放送との同時配信、ネット上では独占先行配信をする。さらにテレビシリーズ全12話放送後は、配信限定で全6話のエピソードを展開する。『イエスタデイをうたって』はネットオリジナルアニメの側面もある。
さらにアニメーション制作の動画工房に加えて、制作としてDMM.futureworksが加わっているのが見逃せない。DMMグループは近年、アニメビジネスで新しいビジネスチャンスを熱心に探ってきたが、本作はそうしたなかの企画のひとつようだ。アニメビジネスの新しいプレイヤーが加わった作品でもある。
『イエスタデイをうたって』は、「ヤングジャンプ」(集英社)で連載された冬目景の人気マンガが原作になっている。大学卒業後、コンビニのアルバイトを続けるリクオ。その前に現れたミステリアスな少女ハルと昔の同級生・榀子の間で悩み揺れ動くリクオを中心に描く。