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Netflixオリジナルアニメ「日本沈没2020」湯浅政明監督、音楽・牛尾憲輔で
- 2019/10/9
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1970年代に空前のベストセラーになった日本SF小説の金字塔、小松左京の『日本沈没』が2020年に再び帰ってくることになった。しかも初のアニメ化、全10話のシリーズになると言う。
世界最大級の映像配信プラットフォームNetflixは10月9日に、アニメシリーズ『日本沈没2020』の制作を発表した。製作は“JAPAN SINKS : 2020”Project Partners、アニメーション制作はサイエンスSARUが担当する。
さらに監督は『夜は短し歩けよ乙女』『夜明け告げるルーのうた』『きみと、波にのれたら』と話題作を次々に手がける湯浅政明。音楽にはエレクトロニカルなサウンズで人気の牛尾憲輔を起用した。大きな話題を呼んだ『DEVILMAN crybaby』に続く枠組みだ。
2018年の『DEVILMAN crybaby』は日本発のNetflixオリジナルアニメとして注目されたが、これが大ヒット。前作の成功が今回の新たな企画につながったと見ていいだろう。
湯浅監督は2019年には映画『きみと、波にのれたら』を監督。さらに10月14日からAbemaTV、ビデオパスで『SUPER SHIRO』が配信を開始する。2020年にテレビアニメシリーズ『映像研には手を出すな!』、2021年に映画『犬王』と相次いで注目企画が発表されている。それにNetflixの大型作品となる『日本沈没2020』と、まさに引っ張りだこだ。現在のアニメ界を代表するクリエイターと言えそうだ。
原作の『日本沈没』は1973年に小松左京が発表、累計470万部の大ベストセラーとなった。地殻変動により太平洋に沈みいく日本と、それを取り巻く人間ドラマが描かれた。
73年に実写映画化もされ配給収入28.2億円の大ヒットになった。2006年には草彅剛、柴咲コウらをメインキャストに再映画化され、こちらも興行収入53.4億円を記録した。
そんなお馴染みの『日本沈没』だが、アニメ化もシリーズ化も初と大胆な取り組みだ。そうした難度の高い企画に挑む。
湯浅監督は『DEVILMAN crybaby』では永井豪の原作のスピリットを活かしつつ、時には大胆に2010年代の文化を取り入れた。今回は高度成長期という日本の歴史のなかでも特異な時代を背景にした『日本沈没』を、2020年の東京オリンピック直後の日本を舞台に新しいかたちで描き直す。普通の家族の物語を通じた現在の『日本沈没』になるという。
アニメシリーズは、2020年にNetflixが全世界独占配信する。オリジナルコンテンツに力を入れる同社の日本発の目玉だ。
Netflixオリジナルアニメシリーズ『日本沈没2020』
https://www.japansinks2020.com/
2020年 Netflixにて全世界配信
原作:小松左京『日本沈没』
監督:湯浅政明
シリーズディレクター:許平康
脚本:吉高寿男
音楽:牛尾憲輔
キャラクターデザイン:和田直也
色彩設計:橋本賢
撮影監督:久野利和
音響監督:木村絵理子
編集:廣瀬清志
アニメーション制作:サイエンスSARU
製作:“JAPAN SINKS : 2020”Project Partners