1982年に世に送りされた映画『ブレードランナー』は、以来40年以上にわたり世界の映画ファン、SFファンから熱烈な支持を受ける。本作が日本のCGアニメスタジオSOLA DIGITAL ARTSにより『BLADE RUNNER: BLACK LOTUS』としてシリーズアニメ化されると発表されたのは2018年11月だ。大きな話題を呼んだが、その後の情報は限られていた。
2021年7月7日、本作を製作するアダルトスイムはオンラインで実施されたコミコン(Comic-Con@Home 2021)にて、『BLADE RUNNER: BLACK LOTUS』のイベントを開催。そのなかでいよいよ最新情報やアニメ版の映像が公開された。
「BLACK LOTUS」は、リック・デッカード捜査官の登場する最初の映画と2017年公開の『ブレードランナー 2049』の間に位置する。2032年のロサンゼルスが舞台となる。
シリーズは全13話から構成し、2021年後半にケーブルテレビ局アダルトスイムの「Toonami」枠で放送されることが明らかにされた。また日本アニメを配信するクランチロールでも日本語・英語字幕の配信を予定する。ただし日本での展開、アジアでの配信などのスケジュールは未定としており、作品のリリースは米国が先行しそうだ。
オンラインイベントには共同監督を務める荒牧伸志氏、神山健治氏、エグゼクティブプロデューサーでSOLA DIGITAL ARTS のジョセフ・チョウ氏、主人公・エルの英語版の声優を務めたジェシカ・ヘンウィックが出演した。本作の概要や制作の様子、作品への思いを語った。
ジェシカ・ヘンウィック以外の英語版キャスト、日本語版のキャストも発表されている。エルの日本語版は志田有彩を起用した。エルは未知の極秘任務のために作られた女性レプリカントという役どころだ。
スペアパーツのジャンク屋で謎の多い人物に藤真秀、新人市警に本田貴子。アニメだけになく洋画吹替えでも活躍する声優が多いのは、本作の方向性にも関わっていそうだ。さらに土師孝也、楠大典、榊原良子、大塚芳忠、金馬貴之、津嘉山正種、野島昭生、矢尾一樹といった実力派声優の名前が並ぶ。
『BLADE RUNNER: BLACK LOTUS』は、ケーブルテレビ局のアダルトスイムとクランチロールが共同で手がけるオリジナルアニメだ。ファルコン社とSOLA DIGITAL ARTSが共同制作する。大型ブランドを日本アニメスタイルで、日本のスタジオが制作することで話題を呼んでいる。
Comic-Con@Home 2021『BLADE RUNNER: BLACK LOTUS』