ワーナーグループ新配信サービス2019年秋導入 3タイプで市場攻略

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 Netflix、Amazon プライム ビデオに続き、ウォルト・ディズニーが2019年に映像ストリーミングの新事業を開始する。11月初めに新ブランド「Diseny+」を2019年下期に投入するプランを明らかにし、大きな注目を集めた。
 さらに先週は、これに続く有力参入企業のビジネス戦略が発表された。ワーナーブラザースやHBO、ターナーを傘下に抱えるワーナーメディアである。
 ワーナーメディアは今年6月にAT&Tとタイムワーナーの経営統合で誕生した。巨大グループのメディア・エンタテイメント分野にあたる。経営統合によって生まれた圧倒的な映像コンテンツを、映像配信ビジネスに活かす。すでに2019年秋のコンシュマー向けの新配信サービスの開始を発表しているが、このほどその全容が見えてきた。

 AT&Tは11月30日に、メディア・アナリスト向けの発表イベントを開催した。タイムワーナー統合後の経営戦略は主要テーマで、ここでワーナーメディアが現在取り組んでいるの新たな映像ストリーミング事業の概要を明らかにした。
 大きなポイントは主要な3つのサービスから構成されることである。ひとつめは「エントリーレベル」と呼ぶもので、「映画」のみの視聴になる。ふたつめは「映画とオリジナル番組」の視聴だ。最後のプランになると「映画+オリジナル番組」さらに既存の番組ライブラリーや他社からライセンスを購入したタイトルも並ぶ。
 NetflixやAmazon プライム ビデオ型の定額課金見放題と同様なのはこの3つめのサービスになる。現段階で料金は明らかにされていないが、映像配信に対する異なるニーズを汲み上げる。

 他にないかたちのサービスの切り分けは、グループ内に米国有数の有料放送局HBOをはじめとする複数の放送局が存在するためかもしれない。3番目のサービスは既存の放送局と競合するが、「映画のみ」、「映画とオリジナル番組」であれば既存の放送局と双方の加入もありうる。
 映画特化型のエントリーレベルと競合するのは劇場興行で、現在大きな関心を集めているMOVIE PASSのような映画見放題サービスである。

 また気になるのは日本アニメとの関わりだ。この分野で先行するNetflixが積極的に日本アニメを配信するからだ。また2018年7月のAT&Tによるオッターメディアの完全買収で、その子会社である日本アニメ配信の世界的な大手クランチロールを運営するイレーションもワーナーメディアの傘下となったからだ。
 しかし今回の発表では、オッターメディアやクランチロールへの言及はなかった。現状では新サービスとは別のかたちで専門チャンネルとして運営を維持する可能性が強い。
 クランチロールは日本アニメの権利獲得に加えて、ロサンゼルスと東京に独自のアニメーションスタジオを設立、さらにイベントや商品開発などの多角的なビジネスをはじめている。これらからもクランチロールが独立したビジネスを今後も志向していることが窺える。
 一方でワーナーメディアとのつながりを、活用する場面も増えそうだ。先頃クランチロールが発表した日本でのアニメーションスタジオ制作による『ブレードランナー2049』はワーナーブラザースの製作、アニメを放送するカートゥーンネットワークはターナー傘下で、こちらもワーナーメディアグループである。むしろワーナーメディアを背景にクランチロールはさらに積極的な拡張路線を目指す可能性もある。

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