エイベックス・ピクチャーズは、2019年6月20日付でインディーズ映画制作の株式会社PANPOCOPINA(パンポコピーナ)と業務提携した。
PANPOCOPINAは、映画『カメラを止めるな!』の上田慎一郎監督や短編アニメ『こんぷれっくす×コンプレックス』のふくだみゆき監督を擁するスタジオだ。これまで映画制作団体として活動してきたが、今年1月に株式会社として設立されたばかりだ。大手エンタテイメント企業が、インディーズで大きな実績を残すPANPOCOPINAをバックアップすることになる。
上田慎一郎氏は自主企画映画で経験を重ねた若手の注目監督。2018年に小規模公開からスタートした『カメラを止めるな!』が31億円を超える大ヒットとなり、一躍時の人となった。本作は第73回毎日映画コンクール監督賞など数々のアワードに輝く。
上田氏の妻でもある ふくだみゆき監督も、大きな実績を築いている。ふくだ監督は実写とアニメーションに双方を手がけ、代表作の『こんぷれっくす×コンプレックス』ではワキ毛へフェチズムを持つ女子学生を主人公とした異色コメディを撮った。こちらも高い評価を得ており、毎日映画コンクール・アニメーション映画賞やSKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016アニメ部門グランプリなど数々も受賞を重ねている。
エイベックス・ピクチャーズは、『ユーリ!!! on ICE』『おそ松さん』『ゾンビランドサガ』などアニメのヒット作でお馴染みだ。一方でアニメだけでなく、じっくりと見せるターゲットを明確にした実写映画も手がけてきた。PANPOCOPINAはそうした点で、エイベックス・ピクチャーズと相性がよい。
エイベックス・ピクチャーズは今後PANPOCOPINAのメディアやイベント、公演、コマーシャル出演などの窓口を担当する。同時に新規映像作品の制作も検討中ということだ。今後の展開にも注目が集まりそうだ。