東宝第3Q 売上高前年並みも利益2桁減 アニメパッケージは「ウマ娘」が好調

ファイナンス決算

 2019年1月15日に東宝は2019年第3四半期決算を発表した。連結売上高は前年同期並みだったものの、利益面では2桁の減少となった。
 営業売上げは1884億5100万円(1%減)であった。また営業利益は355億5200万円(10.8%減)、経常利益は368億5700万円(10.2%減)、当期純利益は238億2200万円(15.6%減)である。

 製作・配給が中心となる映画営業事業の売上高は376億2000万円(2.3%減)、営業利益は88億2800万円(15.8%減)だった。主力作品『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』のほか、アニメ映画では出資する『名探偵コナン ゼロの執行人』『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』もヒットになった。配給では『映画ドラえもんのび太の宝島』『映画クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ~拉麺大乱~』も手がける。
 TOHOシネマズが中心となる映画興行事業は、『ボヘミアン・ラプソディ』、『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』が好調だった。TOHOシネマズ 日比谷のオープンも貢献し、売上高622億3200万円(4.4%増)、営業利益99億7200万円(8.4%増)。

 映像事業はパッケージ、商品・出版、アニメ製作、実写製作、ODSの5分野から構成される。この合算が233億4000万円(23.2%減)、営業利益は40億9200万円(47.8%減)である。
 減収幅が大きかったのは、パッケージ事業が48.4%減の72億円となったため。『ウマ娘 プリティーダービー』などのヒット作はあったが、前年の大ヒット『君の名は。』や『シン・ゴジラ』の反動はカバーしきれない。

 テレビ番組やODSのアニメを中心とするアニメ製作事業の主力の製作出資タイトルはアニメ「GODZILLA」シリーズの2本、『名探偵コナン ゼロの執行人』、『僕のヒーローアカデミア』など。
 こちらも第3四半期までで減収で、売上高は70億2800万円で11.3%減。近年の急激な成長も一段落したかたちだ。
 出版・商品事業が34億4500万円(4.5%増)、実写製作事業が8億500万円(37.7%減)、ODS事業が10億1100万円(33.6%減)である。ODSの配給では『ペンギン・ハイウェイ』がヒットになっている。

 演劇事業の売上高は129億2500万円(8.3%増)、営業利益は23億8800万円(2.7%減)。期中に帝国劇場のリニューアル費用を計上している。
 不動産事業は堅調だった。売上高488億9000万円(4.4%増)、営業利益は128億4200万円(2.5%増)である。

 通期業績予想は連結で減収減益と保守的に見ている。営業収入2360億円(2.7%減)、営業利益400億円(15.9%減)、経常利益418億円(14.1%減)、当期純利益は274億円(18.3%減)を見通す。

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