「NARUTO」テーマエリアに12億円投入 富士急ハイランドが新施設

「NARUTO」テーマエリア

 山梨県富士吉田市の大型アミューズメンパーク「富士急ハイランド」に、人気アニメ『NARUTO-ナルト-』と『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GANARATIONS』のが登場することになった。2018年12月21日、パークを運営する富士急行が両作品をコンセプトにしたテーマエリアを開発し、2019年7月オープンすると発表した。
 テーマエリアの面積は約2600㎡になり、ライドアトラクションだけでなく、グッズショップや飲食店も含めて展開し、作品の世界観を体感する施設を築く。投資総額は約12億円を予定している。施設の詳細は、2019年春頃にあらためて発表する。

『NARUTO』は岸本斉史の人気マンガ、少年忍者うずまきナルトの成長と活躍を描いた作品だ。1999年から2014年まで「週刊少年ジャンプ」で連載された。1999年から2014年単行本の国内の累計発行部数1億4000万部の大ヒット作である。
 2002年はアニメ化され世界中でその人気を広げた。海外での単行本累計発行部数も9500万部を超える。
『BORUTO-ボルト-』は『NARUTO』からスピンオフするかたちで、ナルトの息子ボルトたちの世代の活躍を描く。2016年よりスタートし、現在はマンガ連載とアニメシリーズも続いている。
 今回のテーマエリアはこの『NARUTO』と『BORUTO』をコンセプトにしたテーマエリアとなる。ナルトやボルト達が暮らす「木ノ葉隠れの里」をイメージする。

 開発にあたっては約12億円との大型投資になる。それは単発のアトラクションだけでなく、テーマエリアとするためだ。
 それでも最大の目玉となるのは3Dシューティング型のライドアトラクションだ。お客が3Dメガネをかけて定員4名のライドに乗り込み、画面の的を狙ったシューティングで点数を稼ぐ。乗車時間は約5分半を予定している。
 加えて手裏剣などで遊ぶアーケードゲーム、オリジナルグッズのショップや飲食店、フォトスポットなどが設けられる。

 富士急ハイランドは1961年に富士五湖国際スケートセンターとして開業、1964年には「富士ラマパーク」として現在のエンタテイメント施設の基盤を築いた。1969年に現在の「富士急ハイランド」の名称に変更されている。高さとスピード、迫力満載の数々のコースターで長年名前を知られてきた。
 現在は人気キャラクターの導入に熱心で、キッズに人気の「トーマスランド」「リサとガスパール タウン」といったテーマエリアを設けている。またアトラクションとして『エヴァンゲリヲン 新劇場版』『ゲゲゲの鬼太郎』も導入し、過去には『機動戦士ガンダム』なども登場させた。若い世代に人気の高いアニメとそのキャラクターに積極的だ。
 富士急ハイランドによれば、『NARUTO』、『BORUTO』の投入は、両作品の海外人気の高さも大きな理由である。現在増えている訪日観光客の取り込みを目指している。外国人観光客の富士山エリアへ集客を狙う。アニメ・マンガの海外人気を活かしたインバウンドの面から注目されるプロジェクトである。

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