アニメの街の活性化を目的に、東京杉並区の阿佐ヶ谷駅近くで運営されてきた「阿佐ヶ谷アニメストリート」が2019年2月28日に営業を終了することになった。阿佐ヶ谷アニメストリート商店会の公式サイトで商店会から告知された。
告知によれば、5年間の定期借地契約が終了するためとしている。これを受けてアニメストリートとしての運営も終了し、入居店舗も撤退することになるようだ。一部店舗は12月から順次閉店となる。
「阿佐ヶ谷アニメストリート」は、ジェイアール東日本都市開発がJR中央線高架下の不動産活用の一環として開発された。不動産のある杉並区をはじめ、東京都西部のJR中央線沿線がアニメ制作会社が多いアニメの街とされていることから、アニメをコンセプトにした施設を設けることで地域の活性化を目指した。
全体は20区画弱に分かれて、グッズショップやイベントスペース、コラボスペースなど、多彩なアニメ関連施設が入居していた。なかにはアニメスタジオ直営の店舗などもあった。
しかし最寄のJR阿佐ヶ谷駅からやや距離があり、小道を通らなければいけないアクセスの難点もあり、集客に苦戦してきた。スタート後から入居店舗の入れ替わりも多かった。
今回は定期借地契約の満了を営業終了の理由としているが、こうした状況も営業継続に至らなかった理由とみられる。