2017年10月23日から26日まで、東京・池袋と渋谷でコンテンツの国際見本市Japan Content Showcase2017(JC S2017)が開催される。その開催規模が過去最大になりそうだ。
JCS2017事務局は開催一週間を前にして、出展団体数が過去最高を記録したことを明らかにした。2017年の出展は371団体、昨年の356を超えた。拡大はそれだけでない。会場の総ブース数も33%増となり、過去最高となる。
JCS2017はTIFFCOM、アニメを中心としたTIAF、そして音楽を中心としたTIMM、2012年に3つの国際見本市がまとまることでスタートした。世界各国から映画関係者が集める東京国際映画祭の時期に毎年開催されている。
ブースの拡大は、開催会場の移転に負うところも大きい。これまで東京・お台場のホテルを会場としていたが、数年前より収容ギリギリまで達していたからだ。2016年にはTIMMのみを渋谷に移したが、2017年にはTIFFCOM、TIAFが丸々池袋のサンシャインシティ コンベンションセンターに移動した。
これにより、これまでより余裕のあるスペースを確保することが可能となった。過去最高の記録は、新しい会場での開催に弾みをつけそうだ。
2017年の見どころのひとつは、各国が支援をして、まとまって各社各作品を紹介するナショナルパビリオンである。今年もアセアン、韓国、台湾、タイのアジア勢が積極的だ。また今回初となるラテンアメリカパビリオンが設けられる。
海外出展は韓国を筆頭に、台湾、カンボジアが続く。中国の出展は前年比2.6倍となった。JCSがアジアの映画ビジネスのハブとして各国企業に活用されていることがわかる。
さらに期間中の商談を目指すバイヤー登録も、すでに過去最高だった前年並みとなっている。特に海外バイヤーが前年比で7%増加になる。南米38%増となったほか、ヨーロッパが40%、中近東は100%増加となる。
ヨーロッパ勢は例年直前にフランス・カンヌで大型国際見本市MIPCOMがあることから、動きが鈍いとされてきた。しかし、そのなかでもJCSを押さえておこうとの動きが強まっているようだ。
Japan Content Showcase2017
http://www.jcs.tokyo/ja/