恋愛アプリゲームを得意としてきたボルテージが、アニメ事業に進出する。2017年6月1日、ボルテージは5月1日付でアニメ・IP 事業部を設立したと発表した。経営企画本部の下に置かれて、自社IPの活用を推進する。
ボルテージは、これまでに自社コンテンツのグッズ開発・販売や舞台化などに実績を残している。アニメ・IP事業部を設けることで、これまでに経験を活かしつつ、さらなるIPの活用を目指す。
IP 展開にはアニメと出版を最初に挙げている。自社の人気タイトルのアニメ化やマンガ・小説などへの展開が視野に入っていそうだ。また事業にあたっては、専門企業との連携を挙げており、既存のプレイヤーと手を組んだ製作や、製作委員会の出資、原作提供などが考えられる。
ボルテージは1999年に、代表取締役社長の津谷祐司氏がウェブ向けのコンテンツ配信会社として創業した。女性をターゲットにしたドラマ仕立てのコンテンツに定評があり、ストラテージに基づいたマーケティングを得意とする。『花より男子~F4とファーストキス~』といったヒット作がある。
近年はコアファン向けの『アニドルカラーズ』や、男性向け、VRの導入など新分野の開発にも積極的だ。またかねてより、独自タイトルやローカライズなどで北米を中心にした海外進出にも積極的だ。
アニメ・IP 事業部の設立は既存のIPの活用と同時に、メディアミックスを広げることで作品に認知度、人気を拡大する狙いもありそうだ。