ボルテージ、乙女ゲームの北米開発事業から撤退 現地法人を解散

ファイナンス決算

 女性向けのスマホアプリゲームのボルテージが、米国でのアプリゲーム開発から撤退することを明らかにした。2021年12月23日に、米国サンフランシスコ市に拠点を構えるVoltage Entertainment USA,Inc.を解散、清算すると発表した
 2021年6月に発売した現地開発の大型タイトルがヒットにつながらず、現地法人の業績が悪化していた。業績回復の見込みは厳しいとの判断から、事業撤退を決断した。
 会社撤退に伴い連結決算で7200万円の特別損失を計上する予定だ。ボルテージは、今後は国内で開発した女性向けタイトルの翻訳版のみを現地で展開する。

 ボルテージは1999年にモバイル向けのコンテンツ開発・制作・運営会社として設立された。女性向けコンテンツを得意として、『王子様のプロポーズ』、「恋ゲーム」シリーズなどの代表作がある。2006年には東証マザーズ市場に上場、2011年からは東証1部に上場している。
 同社の特徴は積極的な北米市場の開拓で、日本で成功した女性向けのモバイルコンテンツのビジネスモデルの現地移植を目指した。日本でのヒットタイトルの翻訳だけでなく、北米の女性に合わせた独自のコンテンツを現地で開発・運営してきた。2012年に設立されたVoltage Entertainment USAがその拠点だ。2017年には『Lovestruck Choose Your Romance』といったヒットタイトルも生まれている。

 しかしボルテージによれば、現在は米国女性向けゲーム市場の成長が停滞していること、2020 年中盤以降はスタジオの制作力が低下したこと、シリコンバレー地域の人件費などの高騰が続いていることから今回の決定になった。
 さらに本社自体も18年から20年は3期連続で最終赤字を計上、21年6月期は黒字であったが直近の第1四半期では再び赤字に転落している。こうしたこともよりリスクの大きな海外市場からの撤退を促したと見られる。

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