KADOKAWA筆頭株主、外資系アクティブファンドのオアシスが浮上 ソニーGを超える

ファイナンス決算

 エンタテイメント大手のKADOKAWAの筆頭株主にケイマン諸島籍の投資ファンドであるオアシス マネジメントが浮上した。2026年3月27日、KADOKAWAは、オアシスの議決権のある株式に対する保有比率が3月18日付で11.89%となったと発表した。これまで大株主であったソニーグループなどを抜き、筆頭株主となった。
 その後3月30日にオアシスがEDINET(有価証券報告書等の電子開示システム)に提出した大量保有報告書では、3月23日付で13.76%まで保有比率は上昇している。これまでオアシスがKADOKAWAの主要株主に登場したことはなく、短期間に取得したことが分かる。

 オアシス マネジメントは香港に拠点を持つアクティブファンドで、日本企業投資に特化している。これまでに花王や東芝、コクヨ、ニデック、クスリのアオキなどの株主となってきた。
 一定数量の株式保有をすることで事業再編や経営陣の交代、株主還元、予定されているM&Aの反対など積極的に株主提案をする。保有割合は数パーントから10%台で20%を超えることはほぼない。長期期間保有になることも少ない。13.76%はオアシスにとっては保有割合はかなり高い。
 KADOKAWAは近年、大株主であった川上量生氏が保有株式を徐々に手放していることから市場の流動数量が増えている。日本のエンタテイメント企業のなかでは、市場で取得しやすい企業だ。

 2025年9月末段階でKADOKAWAの最大株主は、10.23%を保有する日本マスタートラスト信託銀行(信託口)。信託銀行の信託口は年金や投資信託など構成されることから通常は単独株主とみなされないため、10.08%を保有するソニーグループが実質的な筆頭株主になる。韓国のIT企業カカオ系の投資会社カカオインベストメントも8.44%を保有している。
 ソニーは2024年にKADOKAWAの買収を検討した後、2025年1月に約550億円を投じて株式約10%を取得した。ソニーとKADOKAWAは資本関係を通じて事業連携を深めており、今年3月にはアニメ映画配給会社の共同出資設立をするなど協力を強めている。ソニーの保有株式はKADOKAWAの同意なく競合他社に売却をすることを禁じられている。
 今後、オアシスは何らかの株主提案をKAFOKAWA経営陣にしてくる可能性が高く、それがKADFOKAWAの現在の経営方針やソニーグループとの連携に影響を与えるのかが注視される。

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