中国資本のアニメ製作会社である絵梦が、連結子会社のアニメーションスタジオ・アートランドの全所有株式を株式会社LEVELSに2017年7月12日付で譲渡したことを明らかにした。絵梦は発行済株式の51%にあたる51株を保有、残りの49%をアートランド代表取締役社長の岡野国治氏が保有していた。
LEVELSは東京都杉並区に所在し、平沢久義氏が代表取締役を務める。株式譲渡価格は明らかにされていない。
またアートランド公式サイトでも両社の株式譲渡が告知され、新しい資本関係のもとで事業を継続することを明らかにしている。
アートランドは『超時空要塞マクロス』や『銀河英雄伝説』、「蟲師」シリーズのアニメーション制作で知られる老舗のアニメスタジオの流れを組む。2010年12月に(旧)アートランドより制作事業を引き継ぎ、アニメーションスタジオ・アートランドとして設立された。
また2016年6月には、絵梦による同社への出資が行われた。絵梦は連結子会社としてアートランドの事業に関わった。
絵梦は中国資本のアニメ製作会社として、2015年10月に東京・武蔵野市に設立。日本国内でのアニメ製作に携わっている。
事業開発の一環としてアートランドの出資を行ったが、今回、海外企業である自社には日本のアニメ制作会社の立て直しは困難と判断し、今回の判断に至ったと説明している。一方で株式譲渡後も、可能な限りアートランドに助力する方針ともする。