映画会社の松竹の2018年2月期第1四半期の業績は堅調に推移した。映像関連、演劇、不動産の主要3事業がいずれも増収増益となった。
連結売上高は248億8700万円と5.8%増となったほか、営業利益が24億2600万円(11.0%増)、経常利益が21億1600万円(12.2%増)だった。ただし、当期純利益のみは10億6600万円と前年同期比8.8%と小幅減少した。
このうち映像関連事業の売上高がおよそ6割になる。売上高146億9700万円(11.3%増)、営業利益は14億7300万円(6.4%増)。配給はティーン世代の女性に向けた『PとJK』がヒットとなった。また国内興行市場の全体の好調もあり、興行部門も好調だった。
このほかテレビ制作、映像ソフト、テレビ放映権販売も堅調となった。これらが全体の数字を押し上げた。
演劇事業は、売上高は62億500万円(6.9%増)、営業利益4億3900万円(32.1%増)。歌舞伎座、新橋演舞場、大阪松竹座でそれぞれ主要作品が高稼働した。
不動産事業は、歌舞伎座タワー、築地松竹ビル、東劇ビル、新宿松竹会館(新宿ピカデリー)、有楽町センタービル(マリオン)、松竹倶楽部ビル、大船・松竹ショッピングセンター、新木場倉庫、大阪松竹座ビルが満室で稼働した。売上高は25億7000万円(0.6%増)、営業利益は11億4700万円(2.2%増)だった。