
フランスのエンタテインメント・コングロマリットであるメディア・パルティシパシオン(Média-Participations)が、フランスのアニメーション企業Miyuプロダクションズの株式25%を取得した。2026年1月10日に発表された。
Miyuは2009年5月にエマニュエル=アラン・レイナル氏が設立、パートナーのピエール・ボサロン氏と共に経営を担っている。アニメーションにフォーカスした映画配給をするだけでなく、近年は数多くの作品の企画・製作にも関わっている。確かな作品の選択眼と、斬新なビジネスでの急成長で世界のアニメーション業界から注目されている。
メディア・パルティシパシオンは今回の提携を通じて、アニメーション作家やプロジェクトの国際展開を支援するとしている。すでにメディア・パルティシパシオン傘下の出版社の作家とMiyuとでプロジェクトが進んでいる。それらの作品はやはりグループ会社のアニメーション専門配信プラットフォームADN(Animation Digital Network)でも連携を目指す。
メディア・パルティシパシオンは、映画・テレビ番組製作、出版の大手企業。特に出版はフランス語圏第3位の規模を持ち、バンドデシネ出版のDargaud(ダルゴー)、コミック出版のDupuis(デュプイ)、日本マンガ出版のKANA(カナ)などを抱えている。カナは『NARUTO』の仏語翻訳出版で知られる。
アニメーションでもBelvision(ベルビジョン)、Dargaud Media(ダルゴー・メディア)、Ellipsanime(エリスアニメ)、また『小さなバイキング ビッケ』や『みつばちマーヤ』の3DCCGを手がけたスタジオ100などをグループに抱える。ここにさらにMiyuとの提携が加わる。
メディア・パルティシパシオンは日本のアニメ、マンガとも関係が深い。グループ傘下のカナはマンガ出版だけでなく、『NARUTO』、『ONE PIECE』などのアニメ配給も手がける。2023年にはクランチロールからヨーロッパで日本アニメ配信をするプラットフォームANDを取得した。2024年にはKADOKOAWAとの共同出資で、マンガやライトノベル出版のVega(ベガ)を立ち上げた。
一方のMiyuも日本と関係の密接な企業だ。もともとは短編アニメーションの配給を中心にしてきたが、作家性の高い短編・長編の企画・製作・制作を手がけるようになった。近年はそれらの作品が、世界の映画祭やアワードを席巻する。代表作には『リンダはチキンがたべたい!』、『めくらやなぎと眠る女』などがある。
日本の多くの作家やプロダクションとも多くの共同事業を進める。折笠良、水尻自子、和田淳らのアニメーション作家との短編、山村浩二監督『幾多の北』、シンエイ動画との共同製作『化け猫あんずちゃん』といった長編がある。現在は、湯浅政明監督『ひな菊の人生』、NOTHING NEWとのプロジェクト『我々は宇宙人』などを進めている。
https://www.miyu.fr/production/en/











