東京中野区の東京工芸大学中野キャンパス2号館メディアラウンジにて、2025年9月20日から「―Taku Furukawa タクペディア展―」が始まった。同大学芸術学部アニメーション学科が古川タク氏の作品を一堂に集めて企画展示するものだ。入場は無料、10月10日まで開催する。
古川タク氏は、国内を代表するアニメーション作家として長年知られてきた。アニメーション以外でもイラストレーターやマンガ、絵本などで活躍する。1964年に久里洋二実験漫画工房へ入社したのをきっかけに、本格的にアニメーション制作に関わるようになった。短編アニメーション『上京物語』などの代表作がある。
1976年には『驚き盤』にてアヌシー国際アニメーション映画祭審査員特別賞を受賞するなど国際的にも活躍する。また日本アニメーション協会(JAA)の会長を務めるなど業界に貢献してきた。2004年に紫綬褒章、2012年に旭日小綬章を受賞している。
東京工芸大学は2003年に、大学教育課程として国内で初めて芸術学部アニメーション学科を設立している。古川氏はアニメーション学科の設立時より教授と参画し、2003年から2015年まで13年間、東京工芸大学で教鞭を執った。
今回の企画展はその設立20周年と古川タク氏が日本漫画家協会の主催する漫画家協会賞カーツーン部門でイラストレーション集「TAKUPEDIA」にて大賞を受賞したことを記念するもの。
企画展では作品集「TAKUPEDIA」をはじめマンガやイラストレーション、おどろき盤といった作品を約100点が展示される。また今回の企画展のために制作された新作のインスタレーションも公開する。
また10月5日(土)には、古川氏とゲストに招いたアニメーション研究家のなみきたかし氏、メディアアーティストの橋本典久氏とのトークショーも実施する。「TAKUPEDIA」の制作や『驚き盤』について語る。トークは事前予約制で、東京工芸大学のサイトにて申し込む。
設立20周年/大賞受賞記念 古川タク『タクペディア展』開催
https://www.t-kougei.ac.jp/activity/archives/2024/article_86033.html