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東映アニメがインディーゲームに参入、鬼太郎原作の本格ホラー
- 2024/9/12
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国内最大手のアニメ会社東映アニメーションが、近年、活況を見せるインディーゲーム市場に本格参入する。東映アニメーションはこのほど、ゲーム開発のトイアジアムと共に開発した本格ホラーゲーム『ノロイカゴ ゲゲゲの夜』を2025年にリリースすると発表した。
『ノロイカゴ ゲゲゲの夜』は『ゲゲゲの鬼太郎』を原作としたインディーゲームタイトルで、妖怪の恐ろしさを全面に打ち出す。『ゲゲゲの鬼太郎』を題材にしたゲームはこれまでにもあるが、それらとは一線を画した恐ろしさとなるとする。よく知られた人気タイトルからのゲーム化になるだけに、その仕上がりに関心が集まりそうだ。
東映アニメーションはアニメを中心に幅広いライセンスを展開することで、安定したビジネス成長を続けていることで定評がある。そのなかで今回の『ノロイカゴ ゲゲゲの夜』は、新しい挑戦として注目される。
ひとつは本作がゲーム会社へライセンスを供与したゲームでないことだ。東映アニメーションが自ら、トイジアムと共に開発を手がける。さらに発売元も東映アニメーションが担当する。いわばゲーム事業を直接手がけるかたちだ。ヒットすれば収入も一般的なライセンス供与のみのゲームより大きくなる。
これはインディーゲームとして開発することで実現する。現在、ゲーム機(コンソール)向けのメジャー作品の開発費は非常に高くなっており、それはスマホアプリゲームも同様だ。そのためゲーム開発への参入障壁は高く、またゲームをリリース出来てもヒットしなかった場合はリスクが大きい。
そうしたなかで小規模なチームで開発する「インディーゲーム」が、近年大きな注目を浴びている。小規模なチームとすることで予算を抑え、リスクも低減する。かつ挑戦的な企画も可能になる。東映アニメーションも、こうしたスキームを活用することでゲーム市場への参入を目指すことが出来る。
開発を共にするトイジアムは、2019年に設立されたゲーム開発会社で個性豊かなゲームを得意とする。これまでにパズルアクション「Gift」やカジュアルアクションゲーム「スマッシュパーティ(SMASH PARTY)」などのヒット作を生み出してきた。そうしたクリエイティブが『ゲゲゲの鬼太郎』と組み合わせられる。
リリース予定は2025年とまだ期間があるが、すでにトレイラーも公開された。また9月26日から29日まで開催される東京ゲームショウ2024の東映アニメーションのブースでも紹介される予定だ。販売はゲーム配信のSteamとなり、こちらの商品ページもすでに立ち上がっている。
『ノロイカゴ ゲゲゲの夜』
https://store.steampowered.com/app/1299060