2014年にスタートした国内最大級の総合アニメイベントAnimeJapan が、今年も開催される。しかも、2017年はメインエリアを中心に会場を大幅拡大、出展団体・企業も過去最高となる見込みだ。例年以上に大盛況が期待される。
どんな企業がどんなかたちでイベントに出展するのか気になるところだが、AnimeJapan 2017のメインエリアと、併催するファミリーアニメフェスタ 2017のフロアマップがそれぞれの公式サイトで公開された。フロアマップからは各社の力の入り具合や、アニメ業界のトレンドも読み取れる。
2017年のメインエリアは、会場を従来の東1ホール~6ホール(ファミリーアニメフェスタ含む)から、新設されたばかりの東7ホール・8ホール(ファミリーアニメフェスタ含む)に拡大した。このためレイアウトも昨年から大幅に変更されている。
まず大きな違いは、AnimeJapanの横に並んでいたファミリーアニメフェスタが東8ホールに移動し、より独立したかたちになったことだ。また、コスプレワールドは東7ホールへ、ふたつあったフードコートはひとつにまとめられ、これも東7ホールに移る。さらに東7ホールには、4つあるステージで最大規模のREDステージも収容する。
これらが移動した後のスペースの大半は、出展団体・企業のブースに当てられた。これにより出展企業・団体も拡大し、AnimeJapan2017の多様性も広がりそうだ。
団体・企業のブースは、東ホール1~3のAゾーンと4~6のJゾーンに大きく分けられる。マップで確認するとAゾーンが72ブース、Jゾーンが83ブース、合計155ブースとなっている。
しかし、ブースの大きさは様々だ。アニプレックス、KADOKAWA、博報堂DYミュージック&ピクチャーズ、バンダイナムコ 映像音楽グループ、TOHO Animation、エイベックス・ピクチャーズ、ブシロードといった大型ブースは壁際に配され、動線確保も考慮されているようだ。
アニメーション制作では業界最大手の東映アニメーション、そしてプロダクション I.G、トムス・エンタテインメントのブースの大きさが目立つ。またCygamesやスクウェア・エニックスのといったゲーム企業も見られる。
しかし、今回最大規模のブースは企業でなく、作品になる。アニメ化も決定したスマホゲーム『Fate/Grand Order』が東2ホールに広大なスペースを構えている。同作の人気ぶり、そしてゲームを展開するアニプレックスの意気込みが伝わってくる。
アニプレックスは、自社ブース、ANIPLEX OFFICIAL SHOPブースのほか、『Fate/Grand Order』ブース、グループの新音楽レーベル「SAKURA MUSIC」ブース、やはり製作の中心となる「マギアレコード」ブースと多彩な出展展開をする。事実上、2017年の最大出展企業と言える。
『Fate/Grand Order』だけでなく、企業名でなく作品名・ブランド名でのブースが多いのが2017年の特長となっている。NBCユニバーサルブースに隣接する『ご注文はうさぎですか??』ブース、ポニーキャニオンブースに隣接する『進撃の巨人』ブース、AT-Xブースに隣接する「A応P」ブース、ブロッコリーブースに隣接する『うたのプリンセスさまっ♪』ブース、そして『オルタナティブガールズ』ブース、『パディントン2』ブースなどだ。
企業名よりも作品・ブランドを強く打ち出す方向性が見て取れる。東北新社は『牙狼』ブースと「キミコエ・プロジェクト」ブースを展開するが、会社名でのブースは持たない。
各ブースは展示や物販をするほか、ブース内ステージを展開する企業もありそうだ。個別の詳しい情報は公式サイトでなく、企業サイトや作品の公式サイトなどで確認することになる。
またエリアマップは、ほぼ全ての企業の配置が明らかにしている一方で、J76の大きなスペースがcoming soonとして明かされていない。
AnimeJapan2017
https://www.anime-japan.jp/
メインエリアマップ
https://www.anime-japan.jp/main/outline/