ボーイズラブの50年史を一望「はじめてのBL展」 角川武蔵野ミュージアムで

はじめてのBL展

 男性同士の恋愛をテーマとする「ボーイズラブ(BL)」は、現代では女性ファンを中心にエンタテインメンの一大ジャンルを築いている。そのムーブメントは、東アジアから欧米といまや国境を越えている。
 しかし日本におけるBLはいつ、どのように生まれ、広がり受容されるようになってきたのかは意外に知られていないのではないだろうか。2023年5月20日から角川武蔵野ミュージアムで開催される「はじめてのBL展」は、そんな知識を埋められるものになりそうだ。

 角川文化振興財団は埼玉県東所沢のところざわサクラタウンにある角川武蔵野ミュージアム エディットアンドアートギャラリーにて、2023年5月20日から7月16日までの約2ヵ月間、「はじめてのBL展」を実施する。企画展は原画や雑誌などの展示とともに、50年のボーイズラブの歴史を辿るものとなる。
 ボーイズラブは男性同士の恋愛を扱ったジャンルで、古くは小説やマンガ、さらに現在は映像作品など様々なメディアで展開している。企画展はBLのルーツや進化、歴史や文化をたどるものだ。

 今回は1960年に作家・森茉莉が執筆した小説や70年代の少女マンガ家が少年同士の恋愛作品から取り上げる。さらに70年代末に創刊された専門雑誌「JUNE」、90年代に誕生した「角川ルビー文庫」といったメディアにもスポットを当てる。
 全体を大きく「JUNEの時代」、「「やおい」 ~やまなし、おちなし、いみなし~」、「花ひらくBL文化」の3つの時代に分けて変遷を追うという。また各時代の作品やムーブメントにフォーカスし、原画や書籍、雑誌、映像、年表などとともに紹介する。BLの歴史を一望するものになりそうだ。

 入場料はオンライン購入、当日窓口購入とも一般(大学生以上)が1400円、中高生1200円、小学生:1000円。現在は5月分のチケットを発売中だ。

はじめてのBL展
https://kadcul.com/event/121
会場:角川武蔵野ミュージアム
[メイン会場]4F エディットアンドアートギャラリー [サテライト会場]4F ブックストリート
2023年5月20日(土)~7月16日(日)

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