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テレビ東京がベトナム配信企業に投資、ファミリー向けアニメなどを多数番組提供
- 2022/11/2
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日本のテレビアニメのグローバル配信が、近年急速に広がっている。配信を手がけるプラットフォーマーは欧米や中国では大手が存在感を増し、市場の趨勢は固まりつつある。
そうしたなかで新たに注目を浴びているのが、東南アジアである。人口が多くかつ日本作品の人気が高いこともあり、アニメ分野でも各国企業の進出や事業強化が相次いでいる。
日本企業もこうしたビジネスに加わろうとしている。テレビ東京は2022年11月2日にベトナムの映像配信企業POPS Worldwideに出資、資本業務提携をしたと発表した。テレビ東京はPOPSに300万ドル(約4億5000万円)を出資、同社の番組配信インフラを拠点にして東南アジア地域でのファミリー層向けアニメ配信を強化する。
POPS Worldwideは2008年にベトナムで設立されたベンチャーエンタテイメント企業で、独自のアプリやYouTubeを通じて多くのエンタテイメント番組を提供する。登録ユーザーは東南アジアを中心に6億9000万人を超える人気サービスだ。
テレビ東京はこれまでもファミリー層向けのアニメをPOPSに多数供給してきた。なかでもベトナム語吹き替えが人気となっていた。資本業務提携を軸に、こうした関係を強化する。
なかでも目指すのは、東南アジアの映像配信市場への本格参入である。今後はベトナム語だけでなく、タイ語やインドネシア語の吹替えを増やし、ユーザーの拡大を目指す。吹替えは特にキッズ・ファミリー向けにアピールすると見られる。
さらにPOPSが展開するeコマース、eラーニング、eスポーツなどのオンライン事業を通じた商品化などでアニメの関連事業も拡大する。テレビ東京が国内で得意とするアニメのキャラクタービジネスを海外でも目指すようだ。
成長と同時に、東南アジアの配信事業は、競争も激化している。テレビ東京は数少ない日本のプレイヤーだ。北米向け、中国向けではいち早くグローバル配信で成功した同社が、今後東南アジアでどの程度の存在感を発揮するかも注目だ。
POPS Worldwide https://popsww.com/en/