テレビ東京第1四半期、「NARUTO」「SPY×FAMILY」「ポケモン」アニメ好調

ファイナンス決算

 テレビ東京ホールディングスは2024年8月1日に、2025年3月期第1四半期決算を発表した。連結売上高は357億7100万円(2.4%増)と営業利益は11億4200万円(5.3%増)と前年比で微増だったが、経常利益は13億6800万円(13.1%減)、純利益は8億9600万円(52.4%減)とマイナスだった。純利益の減少は、前年同期に保有株式の売却利益が計上されていた反動だ。
 売上高のうち中核会社のテレビ東京の売上高が263億2500万円、営業利益が5億8500万円と全体の7割程度を占めている。
 またアニメ専門放送子会社のエー・ティー・エックスの売上高は8億5300万円と前年同期比3.2%減だった。ライツ事業では『東京リベンジャーズ』、『陰の実力者になりたくて!』などを手がけた。

 テレビ東京では、アニメ関連が引き続き好調だった。四半期売上高は2022年度の54億6000万円には及ばなかったが、9.1%増の51億7000万円である。
 『NARUTO』、『BORUTO』が依然主軸で世界向けに商品化、配信、ゲーム化の各権利販売が好調だった。また大型ヒットとなった『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』の劇場収入、『ポケットモンスター』の国内外のロイヤリティ収入が貢献している。通期のアニメ事業売上高は238億7700万円(13.9%増)を予想している。

 アニメと配信を合せた「アニメ・配信事業」の売上も99億6100万円と前年比3.6%増となったが、営業利益は4億4400万円(61.3%減)と大きく下げた。これは将来に向けた先行投資を強化していることが理由だ。
 テレビ東京では、グループ業績向上に向けて、「アニメ」、「経済報道」、「独自IP(知的財産)開発」に特に力をいれている。なかでもアニメ事業では海外展開を進めるとしている。得意としている中国市場だけでなく東南アジア、欧米、中東でのアニメ作品の配信、商品化をさらに推進していく予定だ。

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