2017年3月期第2四半期の東映の業績は、アニメ、特撮に牽引され前年同期比で増収を維持した。連結売上高は631億6800万円の2.0%増である。一方、利益面では前年同期の伸びが大きかったこともあり、小幅減少だったものの依然好調だ。
営業利益は89億2400万円(10.0%減)、経常利益は102億3600万円(9.9%減)、当期純利益は52億4900万円(2.0%)である。得意とするアニメや特撮分野が主力となり、興行や不動産も堅調で、安定している。
売上が最も大きいのは映像関連事業である。売上高が404億9200万円(5.0%増)、営業利益は67億400百万円(7.4%減)。映画では『ONE PIECE FILM GOLD』の大ヒットが大きかった。さらに『遊戯王THE DARK SIDE OF DIMENSIONS』、『劇場版仮面ライダーゴースト/劇場版動物戦隊ジュウオウジャー』の成績もよかった。
また「ドラゴンボール」シリーズと『ワンピース』のゲーム化権の販売が好調だとしている。これは連結子会社である東映アニメーションの業績を反映したとみられる。
興行関連事業は、売上高は103億7000万円(4.7%増)、営業利益は12億4900円[10.2%増)だった。全国205スクリーン、ティ・ジョイのシネコン運営が中心となる。今期は新たにT・ジョイPRINCE品川の運営も開始している。
催事関連事業部門当部門の売上高は47億6900万円(10.2%減)、営業利益は7億5400万円(28.3%減)。観光不動産事業部門は売上高は30億6100万円(1.8%増)、営業利益は12億5300万円(2.9%増)となった。