古書・プレミアグッズ販売のまんだらけの2016年9月期決算の業績が、当初見込みを下回った。同社は2015年11月に通期で増収増益となる業績予想を公表していたが、売上高は予想より3.9%低く、営業利益、経常利益、当期純利益も40%以上下回った。
期末売上高は91億7200万円(0.2%増)とほぼ前年並みだが、営業利益は6億8800万円(33.5%減)、経常利益は6億1600万円(39.6%減)、当期純利益は3億6100万円(40.1%減)となった。利益面での落ち込みが大きかった。
売上、利益が業績予想を下回ったことについて、まんだらけは経費が予想を上回ったためとしている。期中に通信販売部門の強化を打ち出して、千葉県香取市に大型通販施設・まんだらけSHARAを建設したことで経緯が拡大した。しかし、売上げの増加が及ばなかった。既存各店舗の売上も低調だった。
一方で、まんだらけはSHARAの整備により迅速な出荷体制を構築し、国内外の顧客のオーダーに対応することができるようになったとしている。店頭でも訪日外国人の来店が売上に貢献した。インバウンドビジネスのトレンドが、プレミアグッズの分野でも表れている。
2017年9月期の業績については、前期とほぼ同じ水準を予想する。売上高92億6500万円(1.0%増)、営業利益6億9100万円(0.4%増)、経常利益6億2200万円(1.0%増)、当期純利益3億6500万円(1.0%増)。
このため買取りの強化による希少で良質な商品を充実する。またweb通信販売通じた海外向けの販売拡大を目指す。