マンガ・書籍、プレミアグッズの中古販売のまんだらけの年間売上高が、初めて100億円を超えた。2019年11月14日、まんだらけは2019年9月期の決算を発表、売上高は前年比1.9%増の100億5900万円であることを明らかにした。
営業利益は8億9000万円(26.6%増)、経常利益は8億4700万円(28.4%増)、当期純利益は5億6400万円(32.8%増)と利益面でも堅調だった。これを受けて2020年9月期も売上高103億5800万円を見通す。
成長を支えているのは、海外向け販売の拡大だ。まんだらけによれば、海外対応のウェブ通信販売が拡大を続けている。また国内店舗でもインバウンドの広がりの追い風が売上げを支えている。訪日外国人旅行者への消費税免税制度もあり、来店者数の増加が著しいという。
またプレミアグッズ市場の活性化も後押ししている。プレミアグッズを中心にしたオークション大会が盛況を続けている。
まんだらけは、プレミア価値の高い古本マンガやフィギュア、トイ、アニメ関係の資料などに強いことで知られている。2000年の株式公開時には異色の上場と言われた。上場前直前の1999年12月期の売上高は31億3900万円だったから、20年あまりで3倍規模に成長したことになる。
それでもまんだらけの事業はマニア向けに中心であることから、都心型の店舗網となっている。全国7都市に11店舗を構えるが、このうち4店舗が中野、渋谷、秋葉原、池袋と都内のサブカルチャースポットとなっている。とりわけ中野店ではコンセプト・取扱い商品ごとに、複数の30以上のショップから構成されている。
事業の成長を受けて、まんだらけはさらに既存店舗の強化に動く。この12月に東京・池袋と秋葉原に新店舗を出店する。両地域にはすでに店舗があるが、これらを補完するかたちだ。
12月9日にJR秋葉原駅近くのJR線の高架下になる千代田区神田練塀町13-1に約185㎡(60坪弱)の「まんだらけCoCoo(コクウ)」を開店予定だ。翌週の12月21日には東池袋のP‘PARCO地下2階に「まんだらけ 那由多(ナユタ)」を開店する。こちらは約452㎡(約136坪)と店舗面積も広い。秋葉原と池袋と、サブカルチャーのファンが多い地域で、さらに事業の成長を目指す。