京都からアニメ・マンガを発信 「京まふ2017」が各企画を積極拡大

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 関西で開催されるアニメとマンガの大型イベントとして2012年にスタートした京まふ(京都国際マンガ・アニメフェア)が今年も9月16日、17日の2日間、開催される。会場はみやこめっせ(京都市勧業館)のほか、京都国際マンガミュージアムも積極的に活用する。
 開催に向けて、4月13日には2017年の概要や施策も発表された。2016年は2日間で、過去最高の出展企業・団体があり、過去最高の4万3936人が来場した。ここからさらなる動員を目指すことになりそうだ。

 実際に2017年は、全体に事業の拡大志向が窺える。まず目を惹く施策は、新作発表や声優・アーティストの登場で盛り上がる「京まふステージ」を会場内から隣接するロームシアター京都のサウスホールに移すことである。終日、華やかなステージで盛り上がることになる。
 またこれにより出展エリアも広がる。出展エリアは企業ブースのほか、フードエリア、特別企画展、オープンステージも設けられる。

 京まふならでは企画として、マンガ家を目指す若い世代に人気なのが、「マンガ出張編集部」である。国内を代表する出版社のマンガ編集部が会場に訪れ、マンガ家志望者の作品を持ち込みを受け付ける。2016年までは1日のみの実施であったが、こちらも2日間と拡大する。
 同時に「京都国際漫画賞」を、本年からスタートする。プロ志望者を対象としたマンガコンテストで、⽇本、中国、台湾、韓国の東アジアの作家を対象とする。海外に向けて開かれたイベントの主旨に沿ったものだ。加えて⽇本部⾨として、京都賞も設けられる。

 国内には3月のAnimeJapanといった他の大型イベントもあるが、京まふのならでは大きな特長は、マンガ重視だろう。そのなかで大きな役割を果たすのが、京都国際マンガミュージアム会場だ。
 期間中2日間は各種イベントを行うだけでなく、開館時間を18時から20時に延長したナイトミュージアムを実施する。さらに夜間イベントも予定するなど、みやこめっせ会場に連動した盛り上げに一役買う。
 主催者の来場者目標は、前年を上回る約4万5000人。秋の京都で外せないイベントとして、アピールすることになりそうだ。

京都国際マンガ・アニメフェア2017
http://kyomaf.kyoto/

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