テレビ東京ホールディングスは、2021年11月4日に22年3月期第2四半期の決算を発表した。業績は引き続き堅調で前期10.1%マイナスであった連結売上高は17.7%の増加に転じ、708億6300万円となった。また利益面では引き続き高い伸びが続いている。営業利益は45億800万円(124.3%増)、経常利益は47億9400万円(122.8%増)、当期純利益は30億3700万円(187.5%増)である。
コロナ禍で落ちた売上げが回復基調になったほか、アニメや配信などの放送外のライツ事業も好調だった。ライツ事業の売上高は全体の23%になっている。
このうちアニメ事業の売上高は80億3500万円。事業区分の変更で従来の売上の一部が配信ビジネス事業に移っているため前年の102億8600万円から減少しているが、新たな区分では11.7%増と成長が続いている。
アニメ事業では国内が前年比5.7%減の18億2000万円に対して、海外が18.1%増の62億1400万円である。海外比率は77%まで上昇している。
中国企業向けの配信権、北米での『NARUTO』の商品化権などが好調だった。作品別では売上げ、利益とも『NARUTO』『BORUTO』『ポケットモンスター』がトップ3を占めた。
また配信ビジネス事業が急伸している。売上高30億1200万円は前年比59.5%増にもなる。こちらの大きな要因は国内だ。ドラマ制作を活発にすることで、国内配信向けの収益が大幅増となった。56.2%増の16億9400万円。主力タイトルは『シェフは名探偵』『ゆるキャン△2 』『珈琲いかがでしょう』などだ。海外は中国向けの配信が減少し、33.5%減の1億9700万円だった。
このほか映像ソフトで『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』、『メンズ校』がヒット、映画でも『花束みたいな恋をした』がヒットだった。
通期ではアニメ事業171億4900万円(7.9%増)、配信ビジネス59億7500万円(32.1%増)を見通している。