アニメ企画・制作のツインエンジンが、アニメーション制作部門の強化を進めている。2021年10月1日、新たにふたつのアニメスタジオ「バグフィルム」「スクーターフィルムズ」を設立したことを発表した。いずれも株式会社と独立法人としているのが特徴だ。
バグフィルムは東京・杉並区に本社を置き、代表取締役は児島宏明氏が務める。スクーターフィルムズは同新宿区が拠点で代表取締役は原田拓朗氏。
児島氏はオー・エル・エム出身で『MIX』や『メジャーセカンド』第2シリーズ、 『文豪とアルケミスト~審判ノ歯車~』などテレビアニメで豊富な経験がある。
原田氏はディー・エル・イーを経て、コヨーテにて取締役COOを務めた。中国でのアニメ事業に経験が深い。中国公開した「映画しまじろう」シリーズを手がけている。スクーターフィルムズはデジタル作画を中心に強みを持つとのこと。また設立にあたりDMM.futureworksのアニメ制作部門であるダブトゥーンスタジオの事業譲渡を受け、その制作チームを引き継いだ。今後は幅広い制作を構築することで、オリジナル企画開発と海外展開を目指すとしている。
ツインエンジンは2014年にアニメ企画事業の会社として設立。その後、スタジオコロリドやジェノスタジオなどをグループに加えて、制作や宣伝など幅広い分野に事業進出している。現在はグループの持株会社、戦略会社としての役割が大きい。
グループの特徴は複数のスタジオを独立した組織とすることで、それぞれのクリエイティブや個性を重視することだ。2020年には制作グループ組織として「EOTA(イオタ)」を立ち上げた。今回の2社もこの一翼となり、「EOTA」は8つのスタジオと2つのクリエイティブユニットで構成することになる。
ツインエンジン
https://twinengine.jp
株式会社バグフィルム
代表取締役:児島宏明
東京都杉並区荻窪5-30-16 MTCビル7F
株式会社スクーターフィルムズ
代表取締役:原田拓朗
所在地:東京都新宿区四谷本塩町3-3
https://www.scooterfilms.jp/