KADOKAWA キャラクター事業子会社キャラアニを吸収合併

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 エンタメ大手のKADOKAWAは、連結子会社でキャラクター事業を手がけるキャラアニを2022年1月1日づけで吸収合併する。2021年9月30日の取締役会で決定、発表された。
 キャラアニは1999年に角川書店、メディアワークス、インプレス、トランス・コスモス、日教販、アニメイトの6社で設立したECキャラクター事業の戦略会社。現在もKAOKAWA以外にインプレスホールディングス(6.53%)、トランスコスモス(6.53%)、アニメイト(1.63%)、読売広告(1.63%)などが株式を保有している。これらの株主には1株当たりの純資産と同等の1株につき11329円が支払われる。

 キャラアニはインターネット上のキャラクターショップ「キャラアニ.com」を運営を主な事業としている。アニメを中心としたインターネット販売の先駆け的な存在であった。またキャラクターグッズやソフトウェア、書籍企画・制作、版権事業、イベント運営なども手がけている。KADOKAWAグループのキャラクター事業の中核である。
 2021年の売上高は16億6000万円、営業損失が2億3800万円、経常損失が2億3600万円、当期純損失が3億100万円だった。KADOKAWAは吸収合併によりキャラクター商品事業の効率化と意思決定の迅速化を目指すという。近年KADOKAWAは事業組織の再編を進めており、そうした一環と言えそうだ。

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