ゲーム・アニメ・小説・イラストなどを手がけるエンタテイメント企業のニトロプラスは、2021年9月6日に新ブランド「ニトロオリジン」を設立した。これに合わせて会社、ブランドのロゴを刷新。「ニトロプラス」と「ニトロオリジン」が対になるもので、日本デザインセンターの原研哉氏がデザインした。新ロゴは9月6日以降、順次変更していく。
また発表に合わせて「ニトロオリジン」のティザーサイトをオープンしている。さらに新しいロゴとブランドについて説明する「VIシステム紹介ページ」もオープンした。
ニトロプラスは2000年に設立されたエンタテイメント会社で、PCゲームやアニメ、小説、キャラクター、デザインで様々な独創的な作品を展開し、高い人気を誇る。数多くのゲームのほか、クリエイターの虚淵玄を擁し『魔法少女まどか☆マギカ』のシリーズ構成・脚本や『楽園追放 -Expelled from Paradise-』の原作・脚本などアニメ分野でもお馴染みだ。
ニトロプラスによれば、新ブランド「ニトロオリジン」の導入は、時代に適合した作品展開のためである。具体的には、幅広いユーザー層に向けた作品と年齢制限を伴う表現を含む作品に住み分ける。「ニトロプラス」は、『Thunderbolt Fantasy』や『刀剣乱舞』などの幅広いユーザー層向け、「ニトロオリジン」は先鋭的な年齢制限のある表現を含む『装甲悪鬼村正』『すーぱーそに子』『Phantom』といった作品を中心にする。
ブランドの切り分けの背景には、近年の社会における表現の考えかたのトレンドもありそうだ。これまでは例えば同じサイトで全ての作品を扱うことで、一般向け作品を求めるユーザーが意図せずに年齢制限のある作品に遭遇する可能性もあった。しかしブランドを分けることで、そうしたリスクを回避することが可能になる。ロゴとブランドで作品の方向性をしることもできる。
ニトロプラスは今回の施策について、「今後、より時代に適合したコンテンツ展開を行うため、これまで制作してきたコンテンツを分け隔てなく、ひとつのクリエイションと捉え、発信していく姿勢は変わりません。これらは今後も多くの人に私たちの作品を楽しんでいただくためのひとつの配慮のかたちです」と説明している。
ニトロプラス
https://www.nitroplus.co.jp/
ニトロオリジン ティザーサイト
https://nitro-origin.com/
【VIシステム紹介ページ】
https://www.nitroplus.co.jp/company/vi/