アニメ「PLUTO」は各話60分全8話、Netflixで10月26日配信開始

『PLUTO』

 映像化が待望されていた傑作マンガ『PLUTO』のアニメシリーズの新たな情報が明らかになっている。2023年7月1日に米国ロサンゼルス市で開催された「Anime Expo 2023 Netflix J-Contentプレゼンテーション」で明らかにされたものだ。なかでも大きな情報は、配信日の決定と各話60分全8話というシリーズ作品としては異例のフォーマットを採用していることだ。
 配信は2023年10月26日にNetflixにて世界でスタート。原作の浦沢直樹、手塚治虫は海外にも人気が高いだけに、大きな反響がいまから期待される。

 そして全8話、各話60分という構成だ。現在のテレビシリーズでは、1クール(全12話、もしくは全13話)でスケジュールを組むことが多い。さらにアニメでは30分枠実質23分程度、ドラマでは1時間枠46分程度が標準だ。各話60分は、それぞれがスペシャル番組にも相当するかなりの重量級になる。
 これは原作8巻分の内容を、丁寧に描くことで選択したものである。アニメエキスポのステージでエグゼクティブプロデューサー丸山正雄は、「今回Netflixと組んだことで本編尺の制限を気にせずに、制作現場として挑戦したいことや原作の大切な部分をすべてやれた」と語った。
 まさに配信時代到来によって実現した大作シリーズである。Netflixではこれ以外にも現在、全6話、全8話といったアニメシリーズが増えている。テレビの編成にこだわりを持たないことで、作品に最適化した新しいかたちのアニメ化は今後も増えそうだ。

 『PLUTO』では、他にも新しい情報が発表されている。2分弱のティザー予告は、最新の映像をもとに人間とロボットの関係性を軸に構築している。
 監督は河口俊夫、キャラクターデザインに『MONSTER』や映画『ピアノの森』の藤田しげる、音楽は菅野祐悟との布陣。また声優陣では安元洋貴、山寺宏一、木内秀信、小山力也、宮野真守らの実力派が個性たっぷりのロボットたちを演じるのも見どころだ。

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