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「シン・エヴァンゲリオン」アマゾン国内配信で記録的なスタート
- 2021/8/18
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2021年に興行収入102億円を超える大ヒットになっている『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が、8月13日にAmazon プライム ビデオにて日本を含む全世界で配信をスタートした。これが映画に続き大ヒットのスタートを切った。
Amazonは8月17日に、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』の国内の初日視聴回数が同社が2015年に日本でプライムビデオをスタートして以来、最も多かったと発表した。またエンタメ業界マーケティングのGEM Partnersが発表する定額制動画配信サービス コンテンツ別週間ランキングでも「8月7日~13日」で、先週33位から1位に躍進した。この調査は国内19のサービスを集計したものだが、『シン・エヴァンゲリオン』はAmazon プライム ビデオのみでしか配信しておらず、調査対象期間7日間のうち配信があったのは1日のみである。ほとんどAmazon プライム ビデオ1社1日分だけで、1位となったわけだ。
大ヒットの理由は、公開終了とほぼ同時、DVD/Blu-rayも発売されていない中でのスピード感、何度でもみたくなる話題性に加えて、定額見放題のラインナップに入ったことがあるだろう。月会費500円のプライム会員であれば、誰でも追加料金なく視聴が可能だ。
日本だけでなく全世界240ヶ国・地域の独占配信にAmazonはかなりの金額を支払ったとみられるが、その戦略は大成功と見ていいだろう。
日本での成功が注目されたが、今回の『シン・エヴァンゲリオン』はAmazon プライム ビデオの世界戦略でも意味が大きい。日本アニメに積極的に資金を投じてきたNetflixに対してAmazonは遅れを取っているとみられているからだ。
今回は日本だけでなく世界向けに、初めて大型アニメ作品を独占作品とした。配信にあたっては、吹替えだけで10言語、さらに28言語で字幕版が制作されている。ここからも全世界に向けた注力作品あることがわかる。
Amazon プライム ビデオ独占配信は、作品を製作したカラーにとっても大きな挑戦であった。劇場映画でありながら日本以外の映画館で上映せずに、まず配信を優先したためだ。映像・音響にこだわった作品だけに、劇場での鑑賞に対する想い入れもあったはずだ。
しかし現状で、全ての国で大規模な劇場公開ができるわけではない。まず劇場となれば公開時期も地域によって大きく差がでるはずだ。そこでより多くの鑑賞者を獲得が出来て、世界同時に展開できる配信を選んだとみられる。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』EVANGELION:3.0+1.01 THRICE UPON A TIME
(28言語字幕版/10言語吹き替え版)