2021年3月8日から4ヵ月以上(137日間)にわたり劇場上映されてきた『シン・エヴァンゲリオン劇場版』がいよいよ一旦、劇場公開の区切りをつけた。7月21日を終映と定めて、一部を除き多くの劇場で上映を終了するためだ。
22日、エヴァンゲリオン公式Twitterでは、21日までの興行状況を明らかにした。観客動員数は669万人、興行収入は102億2000万円に達したという。これはシリーズ前作『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 の興行収入53億円の倍近くなる。また現在までで2021年に国内公開された劇場映画でダントツの1位、歴代で総合35位、邦画アニメでは8位にあたる。記録やぶりの結果と言っていいだろう。
映画は7月12日に、興行収入100億円を突破したばかりだ。上映終盤に関わらず、そこから2億円を積んだのはエヴァンゲリオンのファンから支持の熱さを感じさせるのに十分だ。
しかし『シン・エヴァンゲリオン劇場版』のムーブメントはまだまだ続く。7月、8月以降の主な舞台は、日本から海外、そして劇場からインターネット上に移りそうだ。
2021年8月13日より世界大手に映像配信プラットフォームであるAmazon Prime Videoにて全世界240ヵ国・地域で独占配信することが決定した。本作は日本以外の国ではまだ劇場公開されておらず、DVDやBlu-rayといった映像ソフトもされていない。まず配信、そして世界同時という広がりを選んだことになる。
まず出来るだけ多くのファンにいつ早く見て貰いたいという製作者の意図が見える。同時にもし劇場配給権を販売すれば相当な高額が考えられるだけに、独占配信権に投じられた金額も相当大きかったことが予想される。
配信ビジネスのグローバルな劇場アニメビジネスビジネスの変化が感じられる。同時にAmazonによる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に対する期待の大きさと、意気込みも窺われる。
『シン・エヴァンゲリオン劇場版』
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