2013年に米国でスタートしたウェブアニメーション『RWBY』が引き続き人気を博している。日本のアニメやゲームからも大きな影響を受けたとされる映像、演出スタイルが、新しいポップカルチャーとして世界各国でセンセーションを巻き起こした話題作だ。2015年初頭に原作のモンティ・オウム氏の突然の逝去後もシリーズは続き、現在は第4期が順次配信中だ。
日本には2015年秋に劇場映画として本格上陸、これに合わせて「ウルトラジャンプ」では『RWBY』のコミカライズを開始した。ルビー、ワイス、ブレイク、ヤンの主要キャラクター4人の前日譚を描いている。
作画はマンガ『DOGS/BULLETS&CARNAGE』、そして『キズナイーバー』『ジョーカー・ゲーム』のキャラクター原案でもお馴染みの三輪士郎である。日本カルチャーを大胆に取り入れた米国作品が、日本に上陸したことで、今度は日本作品に変わる。
さらにこのマンガ版『RWBY』が、米国のウェブマガジン「WEEKLY SHONEN JUMP」に10月31日から連載を開始した。日本から米国、米国から日本、そして日本から米国へ球を打ち返すようなユニークな試みになっている。作品は第1章のみ無料配信毎週月曜日に更新される第2章以降は、有料会員だけが閲覧できる。
連載される「WEEKLY SHONEN JUMP」は、現地のVIZ Mediaが刊行する「週刊少年ジャンプ」の英語版にあたる。2002年に紙雑誌でスタート、デジタル時代を背景に2012年からは電子版として刊行されている。日本の複数の雑誌から人気作品をピックアップし、日本での発売とほぼ同時に配信している人気の雑誌だ。
『RWBY』の名前は、日本では誰でも知っているというわけではない。しかし、海外ではアニメーションの累計再生回数が1億回を超えるほど絶大な支持を集めている。
三輪士郎によるマンガも大きなヒットが期待される。VIZ Mediaが厳選された連載作品に『RWBY』を加えるのも、まさにそこに理由がある。