映像関係者のランドマークとして親しまれてきた東京・東五反田のIMAGICA東京映像センターが、順次移転することになった。IMAGICA GROUPの映像技術サービス事業会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービスが2021年5月31日に明らかにした。
移転するのは、同社の本社機能を持つ東京映像センターの全てと映像技術サービスの事業拠点。試写室や編集・MA・カラーグレーディング・ダビングスタジオなどのポストプロダクションサービス、CG・VFX・デジタルシネマ・パッケージ制作・コンテンツ配信・流通・デジタルレストレーション・素材管理センター ほかである。
移転先は東京都港区海岸の再開発が進むエリアで、ゆりかもめ竹芝駅より徒歩1分、浜松町駅や大門駅からも徒歩圏になる。2021年11月より順次移転を開始し、22年1月末頃までには完了する予定だ。
IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは1935年に創業、長年にわたり映像業界に技術サービスを提供する大手である。アニメ関係者にもポスプロやデジタル流通、ローカライズなどでお馴染みだ。
五反田のほか杉並区の荻窪アニメーションハウスや大阪プロダクションセンターといった事業所もあるが、1951年以来拠点にする東五反田は70年にわたりよく知られてきた。センター内の試写室では、数多くの映画やアニメの試写も行われてきた。
現在の本社周辺地域は、東京映像センターを含めた大規模な再開発が予定されている。これを機会に70年ぶりに拠点を移すことを決断したとみられる。
新拠点では世界水準のセキュリティー管理体制を導入し、リモートプレビューといった遠隔サービスも拡充するなど新時代に対応する。またエンタテインメントコンテンツ制作と流通のための映像技術サービスを強化する。
IMAGICAエンタテインメントメディアサービスは、映像コンテンツ制作と流通の進化に応えための新たなスタートとしている。個別のサービスの移転時期は、同社公式サイトで随時告知する。
IMAGICAエンタテインメントメディアサービス
https://www.imagica-ems.co.jp/
移転予定先
所在地 :東京都港区海岸1丁目14番②号