2021年5月26日、一般社団法人映画演劇文化協会は第40回藤本賞の各受賞を発表した。藤本賞には、『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を製作したプロデューサー3名、岩上敦宏氏(アニプレックス)、近藤光氏、(ユーフォーテーブル)、大好誠氏(集英社)が輝いた。
『劇場版「鬼滅の刃」』20年10月16日に公開、封切直後から記録的なスタートを切り、国内歴代最高の興行収入となった。5月には400億円を超える未曾有の記録を打ち立てている。海外でもヒットを重ね、2020年の映画プロデュースを顕彰するに相応しい作品と言えるだろう。
また特別賞は『罪の声』、奨励賞は『花束みたいな恋をした』と『浅田家!』の製作陣がそれぞれ選ばれた。本年は新人賞の受賞はなかった。
藤本賞は映画プロデューサーの藤本真澄氏の業績を記念して、1981年に設立された。劇場公開映画のなかで、観客の支持を受け、優れたエンターテイメント性を持った映画の製作者を中心に表彰する。
1988年の『敦煌』と『となりのトトロ』の2作品で受賞した徳間康快氏をはじめ、アニメ映画の製作者もたびたび選ばれている。今回は『もののけ姫』(1997)、『千と千尋の神隠し』(2001)、「劇場版ポケットモンスター」シリーズ(2007)、『STAND BY ME ドラえもん』(2014)、『君の名は。』(2016)、『名探偵コナン から紅の恋歌』(2017)に続くものだ。
とりわけ近年はアニメ映画が選ばれることが増えており、アニメ映画のヒットの大型化や話題の広がりが、ここでも影響している。
一般社団法人映画演劇文化協会
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