映画・テレビ番組大手のソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)が、2018年12月から19年1月にかけてテレビ部門各部署、関係会社の拠点を東京港区虎ノ門に移転する。
SPEのテレビジョンディストリビューションとテレビジョンネットワークの2部門のほか、AK Holdings、アニマックスブロードキャスト・ジャパン、AXNジャパン、ミステリチャンネル、キッズステーションも含まれる。東京中央区聖路加タワーに拠点を持つキャラクター・プロモーション事業のソニー・デジタルエンタテインメント・サービスは今回の移転には含まれていない。
新オフィスは、米国大使館やホテルオークラ、赤坂アークヒルズなどが近隣の虎ノ門タワーズオフィスになる。SPEの映画部門、ホームビビデオ部門、ローカルプロダクション部門は2007年よりすでに虎ノ門タワーズを拠点としている。
これまでテレビ部門と放送各社は港区海岸のニューピア竹芝ノースタワー、キッズステーションは原宿にオフィスとしてきた。今回の移転で、映画部門、テレビ部門のオフィスを一ヶ所に集約することになる。グループの効率化も期待できそうだ。
アニメ関連では、AK Holdingsとアニマックス、キッズステーションの移転が注目される。アニマックスは国内最大のアニメ専門チャンネル、キッズステーションは第2位のアニメ専門チャンネルである。2017年3月に持株会社AK Holdingsを設立することで経営統合した。業界1位と2位による大型連合登場が業界を驚かせた。
経営統合後もチャンネルは個別に運営さら、オフィスも竹芝と原宿で距離があった。しかし今回の移転で、AK Holdingsとアニマックス、キッズステーションの3つの拠点がまとまることになる。ふたつのチャンネルを活かした効率的な事業連携が期待される。さらにSPE全体とも一緒になることで、キッズステーションでのSPE主導色が強まりそうだ。
キッズステーションは2019年1月21日から、AK Holdingsとアニマックスブロードキャスト・ジャパンは1月28日から虎ノ門タワーズオフィスでの営業をスタートする。