東京アニメアワードフェス2021コンペ 長編4作品、短編35作品

東京アニメアワードフェス2021

 国内外のアニメーション作品を広く紹介する「東京アニメアワードフェスティバル」の2021年のコンペティション部門ノミネート作品が決定している。世界各国より長編部門4作品、短編部門35作品が一次審査委員の手により選ばれた。
 ノミネート作品は2021年3月12日から3月15日までの4日間、東京・池袋にて開催される「東京アニメアワードフェスティバル 2021(TAAF2021)」で上映される。映画祭期間中にグランプリを始めとした各賞が決定し、授賞式も実施される。

 今回の応募作品は、2020年初頭から続く新型コロナ感染症の世界的な拡大という環境で募集された。アニメーション制作なども困難な時期ではあったが、国内外より長編部門に22作品、短編部門に817作品の応募があった。ノミネートされた作品は、いずれも見どころたっぷりである。

 長編部門に選ばれたのは、中国の『ジャン ・ ズーヤー:神々の伝説』、ヨーロッパ3ヵ国の合作で第『ジョセップ』、チリ・ブラジルの合作でファンタジックな2D作品『ナウエルと魔法の本』、そして日本とインドネシア合作で清水ハン栄治監督の『トゥルーノース』。4本ながら地域も表現も多彩な作品が並んだ。日本からの長編コンペティションの選出は、『トゥルーノース』が初になる。
 『ジャン ・ ズーヤー:神々の伝説』は近年成長著し中国のフル3DCG作品で、神話の世界を大胆な映像で描く。『ジョセップ』はイラスレーションのタッチ、『トゥルーノース』はCGと異なるが、それぞれ二次世界大戦下の収容所、北朝鮮の強制労働施設が舞台と、近年世界に増えている政治色の強い作品だ。

 短編作品は、アジア、東西ヨーロッパ、北米など多彩な地域から多彩な表現手法の作品が揃った。映画祭では作品を3つのグループに分けて映画祭で上映する。
 開催に先立って、日本の学生作品を対象にした学生賞が発表されている。多摩美術大学の金子勲矩さんによる『The Balloon Catcher』である。長さ6分あまりの本編は、斧人間と風船人間の町というシュールレアリステックな舞台にしたファンタジックな作品。版画やイラストレーションを思い起こさせる風合いのある映像が特徴だ。学生賞は今回から、初めて設けられた。

 TAAF2021ではコンペティション部門のほか、国内の商業アニメを中心としたアニメ オブ ザ イヤー部門、アニメーション産業と文化に貢献してきた人々を顕彰する功労部門も実施する。幅広い作品の上映や関連トーク・企画が用意される。 

東京アニメアワードフェスティバル 2021
https://animefestival.jp/ja/

2021年3月12日(金)~15日(月)
会場:東京都豊島区池袋
主催:東京アニメアワードフェスティバル実行委員会、一般社団法人日本動画協会 
共催:東京都

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