ネット経由での音楽提供サービス世界的大手Spotifyが、日本国外で視聴された国内アーティスト・国内楽曲の2020年ランキングを発表した。2020年1月1日から 11月27日までの視聴実績を集計したものだ。
楽曲ランキング1位には、テレビアニメ『鬼滅の刃』のオープニング主題歌だった「紅蓮華」が輝いた。人気アーティストのLiSAが歌っている。またアーティスト部門でも、そのLiSAがRADWIMPS、ONE OK ROCK、米津玄師らを抑えて1位となった。日本だけでなく国外でも『鬼滅の刃』ブーム、LiSA旋風が吹き荒れた。
LiSAは2010年春からテレビ放送されたテレビアニメ『Angel Beats!』の劇中バンド「Girls Dead Monster」の2 代目ボーカル・ユイ役でキャリアをスタート。2011年春にソロデビューした。
その後は『Fate/Zero』、『ソードアート・オンライン』、『魔法科高校の劣等生』といった人気アニメの主題歌を多く担当した。アニソン界のアーティストを代表するようになった。人気はアニメファンにも広がり、2019年には第70回NHK紅白歌合戦にも出演している。さらにその活躍は海外に広がっているというわけである。
日本アニメが海外で広く視聴されるなかで、アーティストがアニメの主題歌などを通じて認知度を広げていくケースが2000年代以降増えている。アニメと連動した海外ライブも多く実施され、そこから人気になっていくこともある。海外ライブも多いLiSAもそうしたひとりだろう。
実際に2020年のSpotifyでは、数多くのアニメ関連の楽曲がランキングにタイトルを連ねている。最も再生された楽曲のトップ10のうち8曲を占めている。
2位のTK from 凛として時雨の「unravel」は、アニメ『東京喰種トーキョーグール』のオープニングテーマ。3位のKANA-BOON「シルエット」、4位いきものがかりの「ブルーバード」は、いずれも『NARUTO -ナルト-』関連の楽曲だ。
さらにアーティスト5位の久石譲はスタジオジブリ作品楽曲を多く手がけた。5位に6位の林ゆうきは『僕のヒーローアカデミア』や『ハイキュー!!』の楽曲で著名と、その広がりはシンガーから作曲家にまで広がる。
Spotifyは2008年にサービスを開始した音楽配信のIT企業。6000万曲以上の音楽を無料や定額課金聞き放題で提供している。そのユーザーの多さからも世界の音楽シーンに大きな影響力を持つ。
Spotify https://www.spotify.com/
【海外で最も再生された国内アーティスト】
1. LiSA
2. RADWIMPS
3.ONE OK ROCK
4.米津玄師
5.久石譲
6.林ゆうき
7.Aimer
8.いきものがかり
9. TK from 凛として時雨
10. FLOW
【海外で最も再生された国内アーティスト楽曲】
1. 紅蓮華/LiSA
2. unravel/TK from 凛として時雨
3.シルエット/KANA-BOON
4.ブルーバード/いきものがかり
5.Tokyo Drift (Fast & Furious) – From “The Fast And The Furious: Tokyo Drift” Soundtrack
/Teriyaki Boyz
6.ピースサイン/米津玄師
7.summertime/cinnamons, evening cinema
8.crossing field/LiSA
9. 狂乱 Hey Kids!!/THE ORAL CIGARETTES
10. Black Catcher/ビッケブランカ