アニメーション教育のネットワーク構築を目指す一般社団法人 日本アニメーション教育ネットワーク(Japan Educational Network of Animation:JENA)が2020年4月に設立された。このほど公式サイトをオープンし、その活動を発信し始めた。
公式サイトでは、日本のアニメーション文化・産業の継承、発展に重要なひとつとして「教育」を掲げる。そのうえでこれまでスタジオ内、専門学校や大学、初等・中等教育機関など様々なかたちで行われてきたアニメーション教育の垣根を越えたネットワークを構築し、実践を通したアニメーション教育振興に取り組むとしている。
代表理事には、東京藝術大学副学長・大学院映像研究科教授の岡本美津子氏が就任する。また理事には稲村武志氏、竹内孝次氏、布山タルト氏といったアニメーション制作の現場で活躍してきたベテランと実際に教育の現場に携わる面高さやか氏の布陣になっている。
団体の事務所は横浜市中区の東京藝術大学 大学院映像研究科 アニメーション専攻内に置かれている。同校の協力を受けるかたちのようだ。
団体はこれから新たにスタートするというよりも、これまでの活動を組織化することでさらに発展させるものとみられる。活動実績には、2012年から続けられている実践的なアニメーター教育の「アニメーションブートキャンプ」が挙げられている。
「アニメーションブートキャンプ」は、近年は国内の合宿形式のほか、子ども向けや一日プログラム、海外プログラムなど活動が広がっている。日本アニメーション教育ネットワークは、こうした経験をさらに広げていくものになりそうだ。
一般社団法人 日本アニメーション教育ネットワーク
https://jena.or.jp/