Pixiv投稿マンガからアニメ化企画 「映画大好きポンポさん」が話題沸騰

「映画大好きポンポさん」

 2017年4月にイラスト・マンガ投稿サイトPixivに公開された杉谷庄吾【人間プラモ】のマンガ『映画大好きポンポさん』が話題作になっている。公開されるやいなやネットを通じて大傑作との評判が広がり、長編作品にも関わらず、たちまち閲覧数が50万を越えた。
 この人気に目をつけて、大手出版社のKADOKAWAはMFCジーンピクシブシリーズにて書籍化を決定。8月26日には、早くも発売となった。定価は税込み800円となっている。
 しかもさらにサプライズが続く。発売された書籍の帯には、「アニメ化企画進行中」の文字が載せられた。現在は企画段階のため詳細は明らかにされていないが、さらなる情報は企画進展とともに伝えられることになりそうだ。

 『映画大好きポンポさん』は、天才プロデューサーのポンポさんと、それを取り巻く人々の物語。ポンポさんアシシタントから大作映画の監督に抜擢された気弱な青年ジーンや新人女優ナタリーの成長が描かれる。
 4コマ日常マンガのようなキャラクターを用いる一方で、映画に対する深い知識、そして心を動かす奥行きのあるストーリーのギャップが多くの人を惹きつけた。騙されたと思って読んでみたらはまったというファンが多く現れた。投稿小説とは思えないボリュームも、いち早い書籍化につながった理由だろう。

 ウェブメディアの広がりと共に、新たな才能がネットコンテンツの中から誕生することが増えている。『映画大好きポンポさん』と作者の杉谷庄吾【人間プラモ】は、そんな時代を象徴していると言っていいだろう。
 『映画大好きポンポさん』のさらなる展開と、杉谷庄吾【人間プラモ】の活躍から、今後も目が離せなさそうだ。

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