東映アニメがノベルゲームに進出「クリアワールド」 プロット・原案協力タカヒロ

「クリアワールド」

 新事業・新分野進出を強めるアニメ製作大手・東映アニメーションが、また新たなプロロジェクトを発表した。今度のターゲットは「ノベルゲーム」である。
 2020年6月19日、東映アニメーションは、コンテンツ制作の株式会社プラス 81と共同でノベルゲーム・プロジェクトをスタートすると発表した。第1弾は近未来 SF アドベンチャーゲームの『クリアワールド』、2020年9月25日に発売する。

「ビジュアルノベル」とも呼ばれるノベルゲームは、プレイヤーが複数の選択肢から選ぶストーリーで展開していく。選択により異なったエンディングが用意されていること、華麗なキャラクターやビジュアルが強く打ち出されていることが特徴だ。
 1990年代より次第に発展し、いくつものヒット作を生み出すエンタテイメントのなかでも確固たるジャンルを築いている。ストーリーの豊かさやビジュアルが大きな役割を果たすことからアニメと相性がよく、アニメ化され大ヒットした作品も多い。『Fate/stay night』や『STEINS;GATE』といった作品群だ。

 第1弾プロジェクトとなる『クリアワールド』は、未知のエネルギー資源の発見された近未来の地球に生まれた理想の海中都市「クリアワールド」を舞台にする。しかしそこは選ばれたものだけ居住を許される場所だった。
 2047年、主人公の探偵助手・祇園寺緑道は、ある夜不思議な少女に出会う。そこから大きな物語が始まる。

 プロット・原案協力には、ゲーム『真剣で私に恋しなさい!!』やマンガ『アカメが斬る!』の原作などで活躍するタカヒロを起用した。シナリオに安本了、キャラクターデザインは『カードファイト!! ヴァンガード』のlack。気鋭のクリエイターたちが参加する。これまでの東映アニメーションのカラーとまた異なった雰囲気となりそうだ。
 東映アニメーションは今回のプロジェクトについて、将来的なマルチメディア展開を視野にした新しい原作・新しい作品の創出を目的にあげる。近年相次ぐ、事業多角化の布石のひとつだ。

 大手アニメ企業ではアニプレックスも2019年12月にノベルゲームへの進出を発表、「ANIPLEX.EXE」を立ち上げた。第1弾タイトル『TRI -My Dear Moments-』と『徒花異譚』は、2020年6月19日にリリースされたばかり。19日には、東映アニメーションの発表とアニプレックスのリリースと、2つのアニメ会社のノベルゲームに関する大型発表が重なった。
 両社ともアニメ製作に基盤を持つ企業だけに、ゲームリリースの先には、ヒットを生み出したうえでのアニメ化が視野に入っているだろう。ノベルゲームとアニメを巡るアニメ会社の動きはいま暫く続きそうだ。

『クリアワールド』
https://clearworld.jp

原作: 東映アニメーション、プラス81
プロット・原案協力: タカヒロ
シナリオ: 安本了
キャラクターデザイン: lack

「クリアワールド」

関連記事

アーカイブ

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. デジタルコンテンツ白書2020
     一般財団法人デジタルコンテンツ協会は、経済産業省商務情報政策局の監修による『デジタルコンテンツ白書…
  2. 「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020」
     日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮を題材にした企画展「MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・…
  3. ぼくらの七日間戦争
     毎年フランスで開催されるアヌシー国際アニメーション映画祭/MIFAは、新型コロナウィルス感染症の拡…
ページ上部へ戻る